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特急北斗は、山線ではなく海線を経由

ご覧いただきまして、ありがとうございます!
タイトルの詳細は、解答・解説の部分にて記載しています。

「勝手に鉄道検定」は、下記のような鉄道利用に関する不安を解消するために始めた企画です。

「どの路線がどこに行くか分からない」
「この名所はどの駅で降りれば近いのか分からない」
「目的の駅を通過する列車に乗ってしまった」

鉄道に自信がある方には「知識の整理」として、鉄道に自信がない方には「安心して鉄道を利用するためのサプリ」として役立てば本望です。
「勝手に鉄道検定」の過去問題の一覧は、こちらをご覧ください。

勝手に鉄道検定:アーカイブ(一覧)

以下の部分から、「概要」「出題」「解答・解説」となります。
初めての方は概要から、以前から「勝手に鉄道検定」をご覧いただいている方は出題から、前回の記事から遷移してきた方は解答・解説からご覧になることをおススメします。


勝手に鉄道検定「概要」

勝手に鉄道検定は、冒頭でお伝えしたような鉄道利用に関する不安をクイズの形で解消していくことを目指した企画です。
1日1問、鉄道利用に関する不安を解消するのに役立つ問題鉄道や旅行などに関して興味が湧くような問題の作成を心がけています。

自分の周りにも、鉄道利用に関する不安を覚える方はいらっしゃいます。
もちろん、無理強いをするつもりはないですが、そのような方が1日1つでも知識を増やすことで鉄道利用に関する不安が少なくなれば幸いです。

感覚のズレなどから、あまり有用でないと感じる問題もあると思います。
そのような問題を少しでも減らせるように、問題のクオリティ向上更なる知識の拡充に日々努めていきます。

勝手に鉄道検定の記事は、出題&前問の解答・解説が基本的な構成です。
この記事では、

・問124の出題
・問123の解答・解説

を行います。
「勝手に鉄道検定」の動機について、より詳細に知りたい方はこちらの記事もご覧ください。


問124の「出題」

【問124】新千歳空港駅から函館駅まで最短で移動するとき、特急北斗に乗車する駅として正しいものはどれか?

1. 新千歳空港駅
2. 南千歳駅
3. 沼ノ端駅
4. 札幌駅

問80までは鉄道にまつわる「今日は何の日?」に即して問題を作成していましたが、実験的にスタイルを変更して10問ごとにテーマを決めます。
問121~問130のテーマは、「JR北海道」です。
北海道の観光に役立ちそうな情報を問題にしていきます。

今回は、新千歳空港からの乗り換えに関する問題です。
北海道の上陸には、北海道新幹線を使う方も居れば飛行機を使う方も居ると思います。
新千歳空港から北海道の各地へと移動する場面をイメージして、この問題を作成しました。

明日10/22(木)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel

この問題の解答・解説は、こちらの記事をご覧ください。


問123の「解答・解説」

正解は、「3. 小樽駅」です。


特急北斗は、小樽駅がある山線を経由しません。
以下、詳しく説明します。

◆この内容を知るメリット

特急がどのルートを通るかどの駅に停車するかは覚えておくと旅が楽しくなるかもしれません。
ルートを把握していれば沿線の景色を見るために最適な座席を指定したり、停車駅を把握していれば「ここがあの駅か」と親近感も沸くと思います。

今回は特急北斗に関してルートや停車駅の解説を行います。
それでは、解説に移ります。

◆問題文に即した解説

問123は、特急北斗が停車しない駅を問う問題でした。
ここで、問題文をもう一度確認します。

【問123】函館駅~札幌駅を結ぶ特急北斗の停車駅として、間違っているものはどれか?

1. 森駅
2. 東室蘭駅
3. 小樽駅
4. 札幌駅

まず、「4. 札幌駅」は解説の対象から外します。
特急北斗は函館駅~札幌駅間を結ぶ特急列車ですので、札幌駅には必ず停車をします。

そして、タイトルにもなっている海線、山線に関連する選択肢は「2. 東室蘭駅」と「3. 小樽駅」です。
先にこの2つに関して説明をして、最後に「1. 森駅」の説明をします。


◇海線(うみせん)と山線(やません)

特急北斗は函館駅を出発すると、札幌駅を目指して北上します。
北に進んでいくと長万部(おしゃまんべ)駅に到着します。

長万部駅から札幌駅までは、室蘭・苫小牧を経由するルートとニセコ・小樽を経由するルートがあります。
室蘭・苫小牧経由を海線、ニセコ・小樽経由を山線と呼びます。

特急北斗は山線ではなく海線を経由します。
かつて運行された寝台特急北斗星トワイライトエクスプレスカシオペアなども海線を経由して運行されていました。

運行する距離としては海線よりも山線の方が短いです。
しかし、線路の状況(カーブや起伏など)沿線人口などを考えて山線ではなく海線を経由して特急北斗が運行されています。


◇海線の東室蘭駅

選択肢の「2. 東室蘭駅」は、海線にある駅です。
特急北斗の停車駅です。

なぜ選択肢を室蘭駅ではなく東室蘭駅にしたかと言うと、室蘭駅には停車をしないからです。

室蘭駅付近のルートはこのようになっています。
東室蘭駅は本線上にありますが、室蘭駅は支線上の駅になります。

特急北斗で室蘭駅にお越しの方は、東室蘭駅から普通列車特急すずらんをご利用ください。
ちなみに、室蘭駅の隣にある母恋(ぼこい)駅は駅弁の「母恋めし」で有名です。

◇山線の小樽駅

選択肢の「3. 小樽駅」は、山線にある駅です。
よって、特急北斗は小樽駅を通りません

長万部駅から小樽駅へお急ぎの方は特急北斗で札幌駅まで行き、普通列車快速エアポートで小樽駅に向かうことをおススメします。
時間帯によっては山線を経由した方が早くなることもあるかもしれませんが、海線の特急北斗経由の方が早く到着する場合が多いです。

山線には、羊蹄山(ようていざん)が綺麗に見える倶知安(くっちゃん)駅やウイスキーで有名な余市(よいち)駅などがあります。

ゆっくりと山線の旅を楽しむのも良いかもしれません。


◇いかめしの森駅

選択肢の「1. 森駅」は、駅弁のいかめしで有名な駅です。
特急北斗の停車駅です。

下記の写真は、特急北斗の車内から撮ったものです。

写真の右側には海も見えます。
函館駅から札幌駅へ向かう際は、海が見えていかめしも買える森駅で寄り道をしていくのも良いかもしれません。


◇特急北斗おススメの席

特急北斗で海が見えるのは、D席です!
D席なら長時間にわたって海を楽しめる他、大沼公園駅~森駅間では北海道駒ヶ岳もご覧いただけます。

ちなみに、7号車だけはD席ではなくてA席です。
7号車だけは他の車両と位置が逆になっています。

詳しくはこちらのページをご覧ください!
他の特急の座席位置に関しても記載されています。

画像引用元 : 特急北斗(281系・261系)|JR北海道

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ちなみに、大沼駅~森駅も2通りのルートがあります。

特急北斗は基本的に山側の大沼公園駅、駒ヶ岳駅経由で走行しますが、臨時列車などは海側の渡島砂原(おしまさわら)駅経由となることがあります。
臨時列車の場合はA席(7号車はD席)から、定期列車では見られない駒ヶ岳の姿が見られそうですね。

◆最後に

特急北斗は小樽駅に停まらないこと、海線と山線について説明しました。
沿線の景色や停車駅などをチェックして、最適な座席位置を選んで旅を満喫できたら嬉しいですね!


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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