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勝手に鉄道検定:170問目

ご覧いただきまして、ありがとうございます!
この記事は、下記の構成となっています。

・問170の「出題」
問170 : フリーエリアを跨ぐ東海道新幹線の利用方法

・問169の「解答・解説」
問169 : 特急券を分割した際のスタンプ

問170の「解答・解説」は、明日更新される記事をご覧ください。
「勝手に鉄道検定」の問題一覧は、こちらの記事にまとめています。

勝手に鉄道検定:アーカイブ(一覧)

「勝手に鉄道検定」の動機については、こちらの記事をご覧ください。


問170の「出題」

【問170】熱海駅に停車しない「ひかり」で名古屋駅から小田原駅へ向かうとき、乗り鉄☆たびきっぷ以外に用意する券として正しいものはどれか?

1. 名古屋→小田原(自由席)
2. 名古屋→小田原(指定席)
3. 名古屋→熱海(自由席)
4. 名古屋→熱海(指定席)

問161~問170のテーマは、JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷです。
東海地方をお得に旅できる乗り鉄☆たびきっぷのルール利用できる列車を問題にしていきます。

出題範囲は上記リンクにもあるJR東海の公式ページ下記の記事です。
公式ページや記事は、問題を解く前に見ても後に見ても良いと思います。
みなさん自身に合った楽しみ方をしていただければ幸いです!

明日12/7(月)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel


問169の「解答・解説」

正解は、「2. 1個(三島駅まで利用可)」です。
特急券が2枚に分割されていても、分割されていない状態と同じように利用できます。


◆新幹線乗車用券のスタンプ

乗り鉄☆たびきっぷでは、こだま・ひかりに限り4回まで利用可能です。
4回を越えて新幹線を利用する場合、(恐らく)乗り鉄☆たびきっぷを所持していても別途で乗車券も購入する必要があります。

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写真内で下側にあるのが、新幹線乗車用の券です。
東海道新幹線をご利用の際、必ず有人改札にて新幹線乗車用の券にスタンプを押してもらってください。

問169は、特急券が2枚になっていた場合に押されるスタンプの個数は何個かという問題でした。
前述の通り、途中下車をしない限り特急券が分割されていても押される個数は1個です。
4回をオーバーしそうな方にとっては冷や冷やする場面かと思いますので、問題にさせていただきました。

ところで、ここまで何度も出ている「特急券の分割」とは何でしょうか?
ここから先は、何故わざわざ分割するのか分割するメリットは何なのかをお伝えします。

◆特定特急券の話

JRには色々な券がありますが、「特定特急券」もその1つです。
特定特急券が発売される場面は様々ですが、1番身近な例は新幹線で隣駅を利用する場合かと思います。

新幹線の自由席特急券は、指定席特急券よりも530円安い値段に設定されていることが多いです。
しかし、新幹線で隣駅を利用する場合の自由席特急料金は指定席を利用する場合よりも格段に安くなります
この格段に安い値段で発売される券が特定特急券です。

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写真にある2枚の券の区間で、距離は大きく変わりません。
距離もそれほど変わらずどちらも同じく自由席車両を利用できる券ですが、値段は異なります。
これは、「静岡→浜松」の券が特定特急券だからです。

これまで、新幹線で隣駅を利用する場合とお伝えしてきました。
よって、静岡駅と浜松駅が隣同士だと理解するのが自然かもしれません。
しかし、静岡駅と浜松駅は隣同士ではありません

静岡駅と浜松駅の間には掛川駅がありますが、特定特急券が発売されます。
これは、掛川駅が特定特急券の制度ができた後に開業した新幹線駅なので、元々は隣駅だった名残で現在でも特定特急券が発売されています。

東海道新幹線には、元々は隣駅だったので特定特急券が発売されている区間が他にもあります。(括弧内は中間駅

・東京駅~新横浜駅間(品川駅
・三島駅~静岡駅間(新富士駅
・静岡駅~浜松駅間(掛川駅
・豊橋駅~名古屋駅間(三河安城駅

これらの区間は、比較的長距離なのに特定特急券が使えるお得な区間といえます。

ちなみに、東京駅~新横浜駅に関しては品川駅が後から開業したからというより東京駅と品川駅が特急料金の計算上は同駅扱いだからともいえます。
券面でも東京・品川となることがあり、例えば「新大阪→品川」の自由席を購入していても東京駅まで追加料金で乗り越すことも可能です
運賃は異なる場合がありますので、実際に乗り越す際はご注意ください

◆2枚に分割されていてもOKな話

次に、特急券を分割することに関するお話です。
特急券を分けると、分けた駅で降りないといけないのでは?と思ってしまいそうです。
しかし、実際には分けた駅で降りなくても大丈夫です

わざわざ分割する理由としては、「分割した方が安くなるから」が一番多い理由ではないかと思います。

例えば、「浜松駅→三島駅」の自由席特急券は2,530円です。
一方、問169のように「浜松駅→静岡駅」「静岡駅→三島駅」と分割して購入すれば2枚の合計でも1,980円です。
その差額は、550円です。

たった550円と思うかもしれませんが、東京メトロ24時間券600円です。
フリーパス1枚分に近い値段だけ得できると思えば、特急券を分割してみるのも悪くないのではないでしょうか?

ちなみにですが、むやみに分割すると自分が損をすることになります。
基本的には分割しない方が安いので、特急券を分割することで安くなるかは購入する前にご確認ください。

また、10枚などに及ぶ分割は駅員さんからすると迷惑かと思います。
規約として禁じられている行為では無いですが、券を分割する際には常識の範囲内で行うことを推奨します。

今回は特急券を分割するお話でしたが、乗車券を分割して運賃を安くする技もあります。
ここでは割愛しますが、乗車券・特急券を分割するという方法があることも覚えていただけると幸いです。

乗り鉄☆たびきっぷの利用時には、「浜松駅→静岡駅」「静岡駅→三島駅」の2枚で浜松駅から三島駅まで利用してもスタンプは1個です。
実際にこの方法で利用したところ、何事もなく三島駅に到着できました。
これは不正乗車でも何でもないので、是非とも特急券の分割を活用することもご検討ください!

◆最後に

分割された新幹線特急券乗り鉄☆たびきっぷで、新幹線を利用する方法について説明しました。
特定特急券が発売されている区間が限られている指定席は利用できない等の制約はありますが、特定特急券は便利な制度かと思います。
特急券の分割とも併せて、是非ご検討ください!

特急券が分割されていても、途中下車をしなければ乗り鉄☆たびきっぷの「新幹線乗車用」券に押されるスタンプは1個です。
ちなみに、途中下車をする場合はスタンプは2個となります。
あくまで1乗車につきスタンプ1個であることをご認識ください。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

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