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時間貯蓄制度(Time savings system)

労働者が労働時間専用の口座を用いて、所定外労働時間を貯蓄して有給休暇などに充てられる制度。
予め労働時間の総量が決められており、超過分が出た場合には休暇等に費やすなどして相殺できるため、労働者の過重労働防止やワークライフバランスの実現が期待できるとされている。一方、労働者の休暇の取り方はまちまちになるため、長期休暇を取る労働者と短期休暇を取る労働者の間で連絡のし辛さや格差が生じるといったトラブルの可能性、責任の重さや時間管理能力の無さに起因するストレスを抱えてしまうといったことも想定される。そもそも職場環境が休暇の取りやすい状態で無い場合、事実上のサービス残業の蔓延に繋がる懸念もある。
制度を発展・応用させて、体が動ける間に地域コミュニティの高齢者の介護を行なった時間を貯蓄し、自分が介護が必要になった際に同じ時間だけ介護を受けられるようにするなど、社会保障に代替する方法が検討されている。

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