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草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ、all things have the Buddha nature)

「涅槃経」で説かれている言葉。草木や国土のような非情なものも仏性を具有して成仏するという意味。この思想は仏教発祥の地であるインドにはない。6世紀頃の中国仏教のなかに見出されるが、日本では空海が最初といわれる。次いで天台宗の円珍や安然らによっていわれた。
草や木を人間と同じように心あるものととらえるところに、日本人独特の感性が表現されており、梅原猛は、「アニミズムの思想そのままである。それは明確な自然崇拝であり、樹木崇拝である。」と述べている。

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