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モノづくりビジネスの全体像を把握することの大切さ

地場産業に不足している部分を補い、ビジネスとして成立するようにコーディネートする、という「文化ビジネスコーディネート」の仕事について、先日同志社ビジネススクールの村山教授の講義内で講演した。
講演するに当たって整理していた内容を自分で見ていて、モノを作ってそれを求める顧客に売る、というシンプルなことを実現するために、膨大なことをしないといけないということを、多くの方が知らないということを改めて思った。簡単に挙げるだけでも次のようになる。
※まだまだ書ききれていない細かい不足部分があります

このような全体像を各プロセスを担う人たちにも認識して頂くと共に、全体としてどういった方向性を目指しているのかを示し続けること、そして足りないピースをしっかりと埋めていくことが重要になる。
言い換えれば、これだけのことが全て機能してビジネスは成り立つということを各プロセスの担い手は理解しておくこと、そして全体のコストおよび販売価格を設計しておくことが必要と言える。

【モノをつくる】
・戦略立案、企画
  −分析に基づく経営戦略の立案
  −他の全プロセスを見渡した上での企画・修正力 + 洞察力

・市場リサーチ
  −インタビュー・調査、試作・テスト販売
  −市場特性の把握(法務・治安・ビジネス特性等)
  −事実に基づいて論理的に判断できる思考力

素材・技術の調達
  −モノづくり全般への知見(商流・素材・技法等)
  −モノづくり関係者とのネットワーク

・意匠設計(製品自体およびパッケージ等)
  −プロダクト/グラフィックデザイン
  −流通・販売現場における知見
  −コスト・販売価格検討
  −デザイン関係者とのネットワーク

・製造・組み立て
  −モノづくり全般への知見(製造プロセス・コスト・ロット等)
  −モノづくり関係者とのネットワーク

【モノを伝える】
・ブランディング
  −他とは異なる独自性のあるストーリー設計
  −ストーリーを裏付ける、背景プロセスのチェック・改善(製造現場、直販店舗等)
  ※「真正性」が重要

・資金調達 
 −投資家、金融機関等やクラウドファンディングの活用、協力獲得

・プロモーション
  −ターゲットへ響く訴求
  −PRツール(WEB、SNS、写真、動画、メディア等)の活用
  −イベント等を通じた体験提供

・営業
 
−販売ルートの構築(販路開拓)と顧客のフォロー
 −直販、卸売・小売との協力関係の構築、情報の共有、条件面等の契約

・物流・輸出・法務

  −梱包・物流ルートの確立
  −市場の特性に合わせた条件のクリア(JIS,CE等)

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日本各地で培われた素材や技術の背景の本質を時代に合った「文化ビジネス」として持続・循環・自律する仕組みをコーディネートするCOS KYOTO代表/コーディネーター北林のコラム。COSは本質を「濾す」、そして時代や壁、距離を「超す」に由来。
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