フリーでインテリアスタイリストをはじめた話②_独立前のわたし
独立するまでにたくさんのキッカケがあったのですが、
インテリアスタイリストになりたくてなりたくてなった!というより、なんだかトコロテンのようにプルンと押し出されて、トニカク無理やりスタートした、、という感じでした。
イギリスの諺に「夜明け前が一番暗い」というものがあります。
私の夜明け前は、独立をする前の期間。色々と気づかない間に(というより気づかないふりをしていた)たまった澱のようなもの、悪いものが一気に出てきた感じがあり、なかなかしんどい時期がありました。
「夜明け前が一番暗い」という言葉には、「明けない夜はない」という意味も含まれています。
これ以上無いといえるほど悪い状況になったとき、本当に苦しくなった時にこそ、生き方を変えるようなヒントになる光が見えるのかもしれないなー、、と今となれば思えます。
独立前はインテリア関連の会社で会社員として働いていたわたし。インテリアのしごとをはじめて10年以上が経ったものの、独立して生きていける自信も無く、もし出来たとしても遠い先のことだと思っていました。
責任のある仕事を任されて、毎日一生懸命 (自分で言う 笑)楽しく働いているつもりでした。しかし、体は嘘をつけません。
疲れと気がつかないうちに溜まっていたストレス、そして子宮の痛みで倒れ、急遽入院することに。
退院後は体力と精神力の低下からか、軽いパニック障害のような状態になりました。電車に一人で乗れない、人混みにいけない、音に過剰に反応するようになってしまい、1日のうちに目を覚ましていられる(ハッキリ意識していられる)時間が3−4時間程度になってしまいました。だんだん頭がふわーっとしてきて、寝込んでしまうのです。
働かなくては!働きたい!という気持ちはあるのですが、心と体がバラバラになってしまっていて、思うように体が動かせない状況で、会社に行ったり休んだり、そんな状態が数ヶ月続き、、
詳細は省きますが、仕事を続けることが難しくなり退職することになりました。責任のある役職についていた事もあり、退職という決断は苦しかったです。ご迷惑をかけることになってしまうのも避けたかったのですが、苦渋の選択でした。
入院費や通院費や漢方などのお薬代でお金をたくさん使ったのに、さらにお金を稼げない状況になり…どうしたものかと悩みつつ、本当に食べていけないかもしれないという恐れが隣にいました。
区の職業安定所に行き、新しい仕事を探してみたり、求人サイトを見てみたり。
しかし、体力的な不安も残っていて新しい職場に通える自信も無く、(まだ電車に乗れなかった)
かと言って、「休みだ〜!」なんて呑気に喜んで旅行にいける訳でも無く、
先が見えなくなっていました。
30代。ふわふわ。
やることが無く毎日近所のKALDIに無料コーヒーを飲みに通うのが日課になっていました。笑
(KALDI暮らしからどうやって抜け出したのか、はまた次回へ。)
The darkest hour is always just before the dawn. (夜明け前が最も暗い。、つらいことの後には必ずいいことがあるものだ。)
styling by さかのまどか
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