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【一般臨床】副腎疾患

一度やり始めたなら、まとめ切るしかない!
・・・なぜなら、ここでやめたら私の食指が二度と動かない気がするから!

今年は桜が遅いかな?と思えば一気に北上しましたね
気象予報士さん曰く、今夏も熱いらしいですよ?
アツイナツガハジマルゼェェェ( ゚Д゚)

皆さんこんにちは、これじおです
というわけで、もう少しホルモンの疾患をまとめます


副腎皮質疾患

副腎皮質のホルモンまとめ

例によって羅列だけ

・電解質コルチコイド  :尿細管でのNa+再吸収、K+分泌(=血圧上昇)
・糖質コルチコイド   :血糖上昇、骨吸収、免疫抑制、抗炎症作用など
・アンドロゲン     :男性化

クッシング症候群

概説
副腎の腺腫などにより、コルチゾール分泌が増加
前回もまとめた通り、下垂体に問題があるクッシング病副腎に問題があるクッシング症候群という違いがある

症状
高血圧・満月様顔貌・中心性肥満・水牛様脂肪塊・赤色皮膚線条・糖尿病・骨粗鬆症などを呈する

全てコルチゾール(糖質コルチコイド)の作用です
生理学の本から糖質コルチコイドの性質をまとめると

・末梢組織での蛋白質分解および血中へのアミノ酸放出の促進
・肝臓での糖新生およびグリコーゲン合成促進
・(脳・心臓以外の糖の取り込み抑制により)血糖値上昇
・カテコールアミンやグルカゴンの血圧上昇・血糖上昇・血中脂肪酸上昇の
 作用発現をサポート(許容作用というらしい)
・好酸球、好塩基球、リンパ球の減少
・好中球、赤血球、血小板の増加
・抗炎症、抗免疫作用

あらためて言葉にすると難しいですね(´・ω・`)

ウルトラざっくりいうと

・カテコールアミンやグルカゴンをサポートして血圧、血糖上げちゃうから
 高血圧と糖尿病になる
・血中脂肪酸が増えて(かつ、体脂肪の量や分布を変える作用もある
 らしい)、本来と違う場所に脂肪がついて、中心性肥満や水牛様脂肪塊
 が出来る

みたいな?
確か良い資料を学生時代にもらった気がしますが手元に無く・・・(;´∀`)


アジソン病

概説
慢性の副腎不全のこと
副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロンなど)が低下する

症状
色素沈着低血圧低血糖・疲労感・体重減少・食欲不振など
ざっくり言えば、『元気がなくなる』という感じでしょうか

(なぜか国試や模試だと『色素沈着』をよく見る気がするんだよな・・)


原発性アルドステロン症

概説
副腎で産生・分泌されるアルドステロンが過剰となった病態
副腎の良性腺腫(90%)や両副腎の過形成(10%)が原因

症状
高血圧、低カリウム血症


さて、ここでも電解質コルチコイドの性質が重要です
・細胞外液へのNa+の貯留促進
・腎臓の遠位尿細管・集合管に作用し、Na+の再吸収促進と、K+,H+の
 排出を促進
・(Na+の再吸収と同時に水も再吸収されるため)血圧を保つ

過剰になるということは、本来排出するはずのNa+が捨てられず(=再吸収してしまい)、K+,H+が過剰に捨てられてしまう、ということです

そうすると、高血圧・低カリウム血症になるということです

副腎髄質疾患

副腎髄質のホルモンまとめ

・アドレナリン     :心機能亢進、血糖上昇、血圧上昇など
・ノルアドレナリン   :心機能亢進、血糖上昇、血圧上昇など

血圧や血糖を上げる作用が主ですね

褐色細胞腫

概説
副腎髄質細胞およびクロム親和性交感神経細胞から発生する腫瘍
カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)が過剰に分泌

症状
高血圧(血圧の変動が激しい)、頭痛、動悸、発汗

あまり国試や模試では見たことがないかも・・・?
カテコールアミンの作用の復習も兼ねて載せました


まとめ

副腎に関連する疾患をまとめました
現場に出ると、全てを物理的なパワー(手技など)で取ろうとしてしまいがちです

大切なのは、「これは私たちの分野なのか?」を鑑別すること
自分たちの手に負える症状にあてはめがちですが、それは本当に自分たちが
診るべきものなのか?

あらためてまとめると考えさせられますね(´・ω・`)

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