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コロナ倒産した僕が、みんなに伝えたいこと【3話】-倒産前後の話その1-

これは、僕の物語を少し脚色して読みやすく書いてくれている記事「コロナ倒産した僕が、破産を決意した日のこと【1話】」との競作でもあります。もしよければそちらもどうぞ。

僕の会社は、タイで作ったゴム風船のセットを日本のコンビニやスーパーや100均で売って頂く商売をしておりましたが、2020年3月25日に事業をストップし、4月6日に東京地方裁判所に破産申告書を提出し、4月10日に破産開始決定となりました。後でわかりましたが、都内で6件目のコロナ倒産企業でした。

なるべく迷惑が少なくなるようにと様々な対策を施しましたが、倒産の結果、やはり債権者のみなさんには多大なご迷惑をおかけしてしまいました。改めて、お詫び申し上げます。そして、そんな僕に再度人生をやり直せるチャンスを頂いたことに感謝申し上げます。ありがとうございます。

そんなコロナ倒産した僕が、コロナ父さんとなり、みなさんに伝えたいことを少しずつ書いていきたいと思います。

<倒産前後の話その1>

倒産を本当に意識したのは2019年の10月でした。僕の会社は11月が決算期で、そのため10月に顧問税理士と今期のまとめと来期について話をしていた時でした。

その前年の2018年年末にある決意をして、フィリピンに子会社を作ることになり、そこから現地のコンサルタントを使ってその新しい子会社を作る準備を続けてきました。フィリピンでは外資(外国資本でかつ外国資本が40%を超える)の会社を作る場合の資本金は20,000米ドルが必要です。つまり日本円で当時のレートで2200万円になります。いろいろと準備をすすめてきて、2020年9月にやっと会社にその資本金を入れるところまでこぎつけました。

しかしその時期になると、充てにして準備していた資金を運転資金として使ってしまったため、その資本金を拠出できない状況になってしまいました。税理士と1時間近く協議をした結果、フィリピンの子会社を作ることをストップする事に決めました。苦渋の決断でした。

原因は前期である2018年11月決算に比べて売上が20%のダウンをしている事と、それに伴ったタイからの仕入がそれに比較してそれほど下がっていない事が原因でした。売上が下がって入金が減っている、そして固定費(人件費や家賃などの経費)は変わらないのに、変動費であるはずの仕入費用である支払いが下がっていないので、現金は枯渇するのが道理です。

売上20%ダウンにかかわらず、仕入が減っていないため、在庫が倍ほどに膨らんでおり、このままだと来期は銀行からの新規の借入は望めないことは確実でした。仕入を減らせない原因は仕入先のタイの企業との関係の問題があり、その改善が至急に必要な課題となりました。

しかしこの課題はここ何年も頭を悩ませ、相手とも話し合いをしても解決できていない課題でもありました。ここに売上ベースで80%も依存をしているため、こことの関係が切れることは、会社を続けることができない事とイコールでした。それを考えると「倒産?」の考えが頭によぎりました。

続きは「倒産前後の話その2」

<コロナ父さんに任せなさい>

コロナ渦で家にいると、有名人の自殺の話題がテレビで報道されていました。自分はとても明るい性格で、自殺など考えたこともなかったのですが、仕事がなく、自分のふがいなさに落ち込んでいると、「つい魔が差す」ってこともあるのかも?なんて思えてきたこともありました。

そんな事を友達に話すと、「なんで言ってくれなかったの?心配はしていたけど、事情が事情だから声をかけづらかったんだよ」なんて言われました。自分的には「だれか声かけてくれてもいいのに。。。」なんて思っていましたが、冷静に考えたら、自分から「SOS」を出さない限り周りは気づけないし、サポートもできないんだという、非常に当たり前のことに気づきました。だから、みなさんもちょっとおかしいなと思ったら、少し勇気を出して、「助けて」のSOSを出してください。そして、コロナ父さんに相談してください。

何かあったら「コロナ父さんに任せなさい」。

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