リサイクル着物市

日本橋のリサイクル着物市に行ってみた。

着物は1000円から、帯も3000円から、上は10万クラスまで。色柄素材、本当にいろいろ。
実物をたくさん見て勉強したいな、と思う。
奥深い世界だった。

本当は、お手軽な半幅帯が見つかったらいいかな、なんて気持ちだったけど。
帰りには、掘り出し物の白大島をぶら下げていた。

リサイクル市、おそろし!

渡月橋(たぶん)の柄のすごく格好いい着物で、リサイクルとはいえ申し訳なくなるくらい破格で購入できた。

はやくきれいに着られるようになって、いろいろな帯と合わせて楽しみたい!

手の届く価格でよいものを入手できるし、まだまだ使用できるものを大事に使い続けるという意味では、リサイクル市場が発達するのはいいことだと思う。


反面、安価なリサイクルが多く出回ったら、ものすごく高価な新品て、どういう立ち位置になるんだろう、とも考える。

それとも、新しい品のマーケットと、リサイクルとでは、顧客は被らないのかな。
ニーズの片寄りが出たりはしないのかな。

本当に手間隙かけて作られたものは、正当な価格で販売されてほしいし、自分ではそういう物の価値を大事に感じていたいと思う。
でもあまりに高価だと、ほしくても手が届かないし。

リサイクルで物は受け継がれても、生産者の直接的な利益にはならない。
そうしたら、作り手の生活はどうなっていくのかな。



着物に限った話ではなくて、古本市場もそうだなあ。

なんとなく、いつもこの辺りにジレンマを感じてモヤモヤするんだ。

たぶん、それぞれにそれぞれの価値がある。
わたしの知らない、気づかない原理が働いていて。

世の中は、見えない部分が、たくさんあるな。

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