見出し画像

飛び立つ希望

いつもかすかな鳥のかたちをして氷る / 対馬康子

(NHK俳句1月2週目)


氷の中には鳥がいて。

わずかでも溶けてきさえすれば、少しずつ動き出す。

中の鳥は、こころの芯とか、核となるところ。美しさ、情熱、真実。

もうダメかも、とか。今は先が見えない、とか。

こころが冷たくなるような現状があっても、まんなかのいちばん大切なところはきっと、氷が溶けたら羽ばたき、空へ、光へ飛び立つのだ。


そんな希望を感じる句だと思いました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?