“長期投資”をなめてはいけない!あなたが今すぐ投資を開始すべき理由”
こんにちわ。投資初心者のいしがきです。
コロナショックで投資に真剣に向き合い始めて1年が経過しました。
自分なりに色々試したり勉強したりしてきた中で、身に染みて分かったことは、
「言うは易く行うは難し」
何に関してもこれは真実ですから、皆様も人生において色々ご経験済みであるとは思いますが、投資においてもこの法則はもろに当てまります。
「投資初心者は米国株インデックス投資がおすすめ」
「自分で勉強する時間がない方はインデックス長期積み立てが正解」
こういった文言は非常によく見かけると思います。
短期的な下落局面はあれど、長期的に見て米国株式の価格は右肩上がりであるからして、資本主義経済の拡大を信ずるものであるならば、その未来にかけるべきなのである、それは非常に合理的判断なのである、というわけです。
非常に説得力のあるシンプルな理屈です。
言わんとすることを理解できない人間などほとんどいない事でしょう。
しかし、これほどシンプルな理屈でも、実行するには大きな壁が立ちはだかるという事実は、実際に足を踏み出した人間にしか分からないことだと思います。
何が言いたいのかというと、例えばあなたが多少余剰資金があって投資を始めたいと思っているとして、でも何となく踏ん切りがつかなくてなかなか始められないでいる人だとしましょう。
実際私の身近にもそういう人がいっぱいいるのです。
そういう人にこういう話をすると、あまりにもシンプルなのですぐ分かった気になります。
「そんな簡単なことならいつだって始められるから余裕」
と思って、また先延ばしにします。
なんでもとりあえず実行に移す人と、慎重に準備をしてから行動を起こすという人と、いろんなタイプの人がいると思いますが、誰であれ物事を始めるにはタイミング、機、というものがありますから一度逃すとなかなか前に進めないんですね。
しかしこのシンプルな長期投資を実際に実行するのはそんなに簡単なことではないのです。
僕の経験から言うと、まずほとんどの人は長期投資を始めるつもりで短期トレードを繰り返すことになると思います。
不思議なもので、”ビギナーズラック”というのは本当によく起こりますよね。
おそらく失敗を恐れていないからだと思うんですが、とにかく最初に選んだ銘柄が当たって多少含み益が乗ったとします。
当然うれしいですね?
「自分才能あるかも?」などと考えたりします。
「こんなに簡単に利益出るなら余剰資金全部投資しないと損じゃない?」
と思って、かじったチャートパターンの知識を頼りに買いに走ります。
運が良ければさらに利益が乗るかもしれません。
相場環境がよければ、何を買っても大体上がるみたいな時もあるんですね。
しかし相場は上がり続けるという事はありません。
多少調整が入ったとします。
20%の含み益が10%に減少しました。
するとその含み益をまるで成長した自分の子供かの如く愛しているあなたは大損した気分になって不安になります。
不安でたまらなくなってチャートばかり見るようになります。
それでリアルタイムで減少する自分の資産をみるのが耐えられなくなって、結局含み益が5%になったときに売ってしまう決意をしました。
するとどうでしょう。
あなたが決済した瞬間から値動きは反転して上昇に転じます。
もうすでに持っていないあなたは、自分の判断を正当化したいので、今度は「もっと下がれ!」と願いだしますが、あなたの考えとは裏腹に価格は底を打って反転します。
そして回復をつづけて、もし売っていなければ30%利益がでた、というレベルまで上昇するのです。
しかし損失を恐れているあなたは再び買い戻すことはできませんでした。
結局相場が30%上昇している間、あなたの資産は5%しか増えませんでした。
反省したあなたは、「今度は絶対売らない」と決意し、再び投資を開始します。
思い立ったが吉日とばかりに購入すると、今度はいきなり下がり始めました。
しかし今回のあなたは前回の反省を踏まえて踏みとどまります。
「今売ったら反転して結局馬鹿を見る。絶対売らないと決めたんだから・・・」
しかし下落トレンドは続きます。
-5%、10%と損失が拡大します。
それでも賢明なあなたは必死に自分をコントロールして耐えます。
しかしとうとう損失が-30%に達すると、ついに忍耐の限界が訪れます。
「ふざけるな!私は何も悪いことしてないのにどうしてこんな不運に見舞われなければならないんだ?もう嫌だ!」
となります。今回は含み益が飛んだのではなくて実際に損失となり投資によってあなたの資産は減少する結果となったのです。
絶望したあなたは投げてしまいます。
しばらくは株価は上がったり下がったりしていました。
でもあなたはもう買う気になれません。
損をしたからです。
そのうち興味を失って株価を見ることもなくなります。
一年後にふとニュースを見たら一年で株価が1.5倍などという事に…。
はい、これは私の体験に基づくフィクションです(笑)
私は今のところ運よく損失は出していないのですが、自分でも驚いたのは、”含み益の減少ですら痛い”という事でした。損したわけではないのに、損した気分になるのです。
あとは”機会損失の痛さ”というのもあります。自分が儲けそこなったことを”損失”と感じるようになるのです。自分にその可能性を見抜く能力がないのにも関わらずです(笑)
先ほどのストーリーのように、投資初心者は「握力」が非常に弱いです。
もちろん例外はあると思いますが、その弱さはどこから来るのかと言えば、結論「金銭への執着」。これに尽きると思います。
あなたにとってそのお金が大事な存在であればあるほど、そのことがあなたの判断を狂わせるのです。本気で好きな異性とはうまく話せない現象と似ていると思います。
つまり自分の精神的なキャパを超える資産をいきなり運用しようとすると痛い目をみるという事です。
だからこそ、長期投資には小さく始める積み立てがいいんだと思うのですが、最初はこの理屈も理解できていないので、ちょっとを成功体験をすると全額ぶち込んでしまいかねないんですね。
人それぞれだと思うんですが、自分がいかに小物で、お金に支配されているかを認識することから始まります。
つまり、投資をする上で浮かび上がってくるのは、自分といかに向き合うか?という事なんです。
そして、そんな風に自分の弱さと格闘し、足りない頭と格闘し、色々な事を学んでいく中で、初めて納得して長期投資に取り組むことが出来る準備が出来てくるんだと思います。
そして、長期投資という戦略の要は時間です。どれだけの期間投資を続けられるのかが問題になります。
だから、あなたが今投資を始めたからと言って、すぐに本気で長期投資に向き合えるようになるとは限りません。十分経験がないと途中でやめてしまう可能性が高いです。
だから、なめちゃいけません。
今すぐ、始めましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?