あなたは大丈夫?やってはいけない勉強法
今回の記事では高校生、受験生が陥りがちなやってはいけない勉強法について紹介します。当てはまった人は今すぐ改めましょう。
まとめノートをつくる
まとめノートをつくるというのは中高生が定期試験前などにやりがちなことですが学習効果の低い勉強法です。何色もの色ペンを使って綺麗な字で非常に美しいまとめノートをつくっている人をよく見かけますが、ハッキリ言ってそれは単なる自己満足であり効率の良い勉強法とは言えません。
科学的に正しい暗記方法をお教えしましょう。英単語や化学の反応式などのちょっと難しいことを暗記したいときは「アウトプット」を行いながら勉強することが一番の近道になります。アウトプットとは、例えば英単語の暗記であれば日本語を隠して英単語だけを見てその意味を言えるか試す、化学反応式の暗記であれば自分が覚えたと思ったタイミングでテキストを引っくり返し、白紙に覚えた式を書き出せるか試す、といったように自分に対して負荷をかけることです。
暗記はアウトプットのときに定着するということが数多くの研究からわかっています。ただノートにまとめるだけで記憶は定着しません。
また、そもそもまとめる意味がありません。参考書がすでに完璧な「まとめノート」ですから、調べたいことがあれば参考書を見ればよい話です。
参考書の内容を頭に入れたいときは、
時間をはかって参考書の覚えたい所を暗記しようとする
↓
その後必ず何も見ずに(あるいは問題文だけを見て)覚えたことをノートに書き出す、口で説明できるかどうか試す
というステップを繰り返しましょう。
※どうしても覚えられないところだけノートにまとめておき、何度も復讐する、試験直前に見返す、というまとめノートのつくり方であればOKです。ただし、その時もそのノートを使ってアウトプットをすることを忘れないようにしましょう。
電車の中でなんとなく単語帳を眺める
電車の中でなんとなく単語帳を眺めることもやってはいけない勉強法です。私も経験があるのですが、電車の中で単語帳を広げてみたもののぼーっと眺めているだけで実は全然覚えられていなかった!というのは高校生、受験生あるあるではないでしょうか。
ですが、先ほど述べた通りアウトプットを取り入れていない勉強は学習効果が低いです。
電車の中で単語帳に取り組むときはなんとなく眺めるのではなく、必ず日本語の意味を隠してから英語だけをみて意味が言えるか試す、スペリングを覚えようとしたら後で必ず紙に書き出してチェックするといったことを行いましょう。
電車の中でもできる負荷の高いアウトプットとして、10単語覚えるごとに単語帳を閉じて今覚えた英単語とその意味を思い出してみる、というのも良いでしょう。
何も考えずに参考書にマーカーを引く
マーカーをただ引くだけではアウトプットから逃げている証拠です。マーカーを引くだけでは覚えられません。
マーカーの正しい使い方というのは、自分が覚えられていない所、理解しにくい所を明確にして復習しやすくすることです。
勉強中にマーカーを引くことは悪いことではありませんが、後で効率的に復習するためにマーカーを使っているという意識を持ち、後で必ずアウトプットを行いましょう。
自力で解けなかった問題について解答を見てなんとなく理解したら次に進む
これもやってはいけない勉強法の1つです。問題文を見て、自力で解けなかった場合解答を見るのは良いのですが、解答を読んで理解したと思ったら、必ず紙にその解答を自力で再現できるか試してから次の問題に進むようにしましょう。
このプロセスを踏まないといつまでたっても自力で解けるようになりません。また、解答を自力で再現する際はどうしてこの式を立てているのか?この公式を使うのはこんな理由があるからだな、などと自分で理由を考えながら行うと非常に良い学習を行うことができます。成績優秀者というのは必ずこのような勉強をしています。
参考書、問題集の浮気を繰り返す
1冊の参考書、問題集を十分に習得していないにもかかわらず、すぐに別の参考書、問題集に乗り換えることも良くありません。
1冊の問題集を何周も繰り返して完璧に習得するようにしましょう。
志望する大学が難関大であっても、1科目1冊の網羅的問題集を何周もして習得すれば十分戦えるレベルに達することができます。
基礎を疎かにして難しい問題集ばかりやる
基礎ができていない状態で難しい応用問題集に取り組んでも意味がありません。そもそも応用問題というのは基礎の集まりに過ぎません。基礎ができていない状態で応用問題集に進んでそこに載っている問題の解法パターンを丸暗記しても受験本番で少し角度を変えた問題が出されただけで全く解けなくなってしまいます。
逆に基礎がしっかりできている人であれば応用問題集などやらなくても、模試や受験本番で出題された難易度の高い問題に対して適切にその問題の本質を見抜き、自分が知っている基礎の解法パターンに帰着させることができます。
そうは言っても難関大合格者の合格体験記を見るとみんな難しい問題集を使っているじゃないか!と思う人もいるかもしれません。ですが、それは彼らが基礎をしっかり身につけた上で時間的余裕があったから応用問題集にも取り組んでいただけにすぎません。応用問題集に進む前にすでに十分な基礎学力はあったはずであり、応用問題集を習得しなくても合格できていた可能性は高いと考えます。
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