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なぜ私たちは愛してくれない人を好きになるのか 〜愛と性の哲学対話にて〜

「なぜ私たちは愛してくれない人を好きになるのか」

なぜ。

と、問われても、そもそも別に愛してくれない人を好きになったりなんかしていない。それなりに恋愛して、それなりに別れもあって、それなりに、それなりに。でも結局、なんらかの理由でそれらに終わりを迎えてきたということは、愛してくれない人を好きになってきたということなのか。
そういえば、昔、「好きになってくれる人だけを 好きになれたらいいのに」という歌詞に随分と泣かされたことがあったっけ。

そもそも愛ってなんなの。
愛されるって、愛するって。
「好き」っていう感情とか、思考とか。

「なぜ私たちは愛してくれない人を好きになるのか」
この問いが、ストレートにぐさっと刺さってしまったあなた、
そんなこともないとは思いながらもどこか引っかかってしまったあなた、

みなさんは、いったいこの問いから何を思い、感じたのでしょうか。

***

こんにちは。コルクラボのまりこです。
今日は11/9(土)に開催されるコルクラボ文化祭での企画
愛と性の哲学対話についてのご紹介です。


今回のこのnoteは、哲学対話という好きのおすそ分けをしてくれるゆききの思いをまとめたもの。その思いを存分にお伝えできればと思います。

labゆきき

▲ゆきき
コルクラボ5期生。哲学対話への愛はとどまることなし。
名言として、「人類にキュンとしていたい」がある。(一説によると、哲学対話はそのための方法の一つだとか。)


1. テーマは、 「なぜ私たちは愛してくれない人を好きになるのか」

今回の文化祭では、このテーマをご用意しています。

この記事を読んでくれているあなたは、共感してくれるのではないかと期待してしまっているのですが、恋愛って、いいですよね。
でも恋愛は、幸せや暖かさをもたらしてくれる反面、恥ずかしいことや辛いこと、苦しいことも多く、ときにひとりで抱えるには苦しすぎる傷を負ってしまうこともあると思います。

人に話しづらいことも正直多いけれど、それでも恋愛がやっぱり楽しいし、もっと真剣に考えたいし、もっと楽しみたい。そんな気持ちでいる人はたくさんいるはず。

そんな人たちが「苦しいこともあるけど、やっぱり恋愛っていいな」と思えるきっかけになれたら。
そんな思いで、「愛」と「性」の哲学対話を開催します。


画像3

▲コルクラボ内で行われた哲学対話の様子


2. 哲学対話とは

今回使用する、哲学対話という形式。
馴染みのない方も多いと思うので、簡単に説明させてください。
(※もちろん当日もご説明します!)

哲学対話とは、テーマに沿って問いを設定し、その問いからテーマを深掘りすべく、自分の頭で思考し自分の言葉を介して他者と対話し、疑問や思考を深める試み。

つまり、「哲学」とは言っても、有名な哲学者の言葉を使う必要はなく、どこかから持ってきた数字や研究結果をエビデンスとして提示する必要もなく、自分の肌感覚として感じてきた違和感や疑問を投げかけ、自分で考えたことを自分の言葉で話すことで思考を深めるものです。


3. ”自分で考えたことを自分の言葉で話す”哲学対話の魅力

”自分で考えたことを自分の言葉で話す”。

一見当たり前に感じるかもしれませんが、普段の生活を振り返ってみると、そういう機会って案外少ないのかもしれません。

普段、年齢や性別、肩書き、あるべき姿に無意識のうちに縛られて、「言えない」「言わない」ことって案外あると思うんです。
でも、哲学対話の場では、何を言っても大丈夫。自分を縛っているものの存在を一旦忘れてとにかく自分の言葉で話してみてください。忘れていた主体性を取り戻す感覚を得られるはず。

そして、哲学対話のさらなる魅力。それは、参加者それぞれがそれぞれの言葉を語り合い、対話をすることによって、「自分はこんなことを思っていたんだ」、「こんなことを大切にしたかったんだ」と気づける瞬間に出会えること。

哲学対話は、自分だけの苦しい世界から抜け出すきっかけに出会える場であり、自他を通して自分の知らなかった一面、忘れていた一面と出会える喜びの場にもなりえるんです。


4. 二村ヒトシさんと考える " 愛と性の哲学対話 "

そんな哲学対話の魅力を噛み締めながら、文化祭では「愛」と「性」についての思考を試みます。

女子会や男子会で恋愛の話をすることは多くとも、いわゆるコイバナではなかなか深くまで恋愛のことを話せない...。そんな経験、ありませんか。

自分のことを話すのは少し恥ずかしいし、自分の考えはきっと間違ってるだろう、好ましくないだろう、と思い込んでいたり。恋愛においても、無意識に自分の思考を縛ってしまっていることがあると思うんです。

そこで今回お招きしたスペシャルゲスト、二村ヒトシさん

lab二村ヒトシさんのコピー

▲二村ヒトシさん
AV監督。著書に、『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』、『あなたの恋がでてくる映画』、『僕たちは愛されることを教わってきたはずだったのに』、『どうすれば愛し合えるの』などがある。

(※とてもよく恋愛にまつわる分析している方なので、恋愛について苦しんだことある人が二村さんのご著書を読むと「わかる…」「痛い…」となるはず。なんと文化祭当日販売予定もあります。そちらもぜひ...!!)

二村さんと言えば、恋愛に悩む子羊たちの心を分析し理解を示してくれるような本をたくさん出されています。

自分を傷つけてしまうような恋愛をすることについて理解のある二村さんと一緒に考える機会は、恋愛とひたむきに向き合ってきたあなたに、きっと自分の恋愛と向き合い、思考するための種をくれるはず。二村さんと一緒だからこそ、踏み出せる思考があるかもしれません。


Epilogue. 自分の人生を愛するきっかけに

"私の夢は、「自分が自分として生まれてきてよかった」と思う人が増えること。"

" 哲学対話という、自分が何を話してもいいことを守られた場所で自分なりの言葉を発し、それが人に受け入れられることを知ることが、ハードな世の中を生き抜く救いにもなるはず。
哲学対話を通して、私が感じてきた楽しみや刺激、喜びを感じてもらえたら"


そう話してくれるのは、哲学対話の魅力をコルクラボにおすそ分けし続け、この企画を主催してくれ、ここまで書いてきた内容を熱く語ってくれたゆききです。

まさに、贅沢すぎる好きのおすそ分け。

実は、私自身もゆききがコルクラボで開催してくれている哲学対話に何度か参加しているのですが、参加者の思考の連なりや絡み合い、積み重ね、埋め合いでテーマに対する思考が深まっていくプロセスに感動してばかりです。そうやって深まっていくからこそ、正解/不正解ではなく、他者が紡ぎ出す思考を尊重し、また尊敬しながら、自分の思考の癖を理解し、受け入れることができている気がします。

この素敵なおすそ分けを通して、あなたがあなたの人生を愛するきっかけになれば、こんな嬉しいことはありません。


参加者のみなさまにお会いできるのが楽しみでたまりません。
文化祭当日、お待ちしています!

※「愛と性の哲学対話」への参加はチケット制になります。
申し込みしていただいた皆様、誠にありがとうございます。

チケットのない方は対話への参加はできませんが、哲学対話やテーマに興味・関心のある方はコルクラボ文化祭入場チケットのみでの聴講が可能となります。(チケットは完売しております。)

また、その他にもたくさんの魅力的な企画が目白推し!ぜひチェックしてみてください。
https://corklab-fes.com/

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