草ww破滅部活動日記#63 タスポニー部 前編

体育館にて。

放課後、16時05分。この時、ついにこの日がやってきた。椿たち5人は渡部先生のタスポニー部の件で体育館に集まっていた。16時からと言っていたが、渡部先生は一向に来る気配がない。

〈要〉あの人本当にくるん?おそいで?

〈椿〉まあ...きっと職員会議なんだよ

〈一星〉ははは!!来なかったら帰ろうぜ!

〈道久〉ていうか、タスポニーなんて聴いたことないし

〈スカイラー〉たしか、名古屋発スポーツとか言ってたわね?

〈要〉そうそう!名古屋!串カツがうまいよね!

〈椿〉おお!たしかに!

と、そこに先生がやってくる。

〈渡部〉やあー!諸君!待たせたな!!

〈要・椿〉おせーわ!!

結局、渡部先生は30分遅れてやってきた。

〈渡部〉悪い、悪い。少々準備に戸惑ってね

〈椿〉あ、そう

〈渡部〉では始めよう!!まずはこのタスポニーのルールから紹介しよう!

〈一星〉おっ!やっとだな!

〈渡部〉まずは、君たちにこの黄色のスポンジボールをあげよう

渡部先生は5人に柔らかい、20センチぐらいの大きさのスポンジボールを持たせた。そして、引き続きタスポニーのルール説明を話した。

〈渡部先生〉いいか、このタスポニーとは、YMCAのスタッフだった山口榮三さんが1981年に考案したスポーツだ。直径17cm、重さ約50gのスポンジボールを8.0m×4.1m、高さ70㎝のネットを挟んでテニスのように手で打ち合うスポーツである。より親しみ易く、高齢者や小学生低学年等の子どもと親子で楽しめる「ソフトタスポニー」もある。ネットの高さは80センチ。タスポニーは、リハビリ用のスポンジボールであるので各種スポンジボールの運動をタスポニーボールフィットネスと呼び、健康体力増進のためのフィットネスや介護予防運動等への応用活用も行っている。
特徴としてはスポンジボール使用のため安全!広いコートが必要ない!道具はこのスポンジボールのみ!両手使うので、バランスのいい発達が期待できる!運動量が適度である!
このスポーツはいまや日本だけではなくフィリピン!タイ、インドネシア、韓国、香港などと、アジアを中心に世界に広がっているスポーツだ!
どうだ?わかったか?

〈椿〉おい、今のでわかったやついるのか?

〈要〉おるわけなかろう

〈道久〉まあ、つまりスポンジボールで投げ合うのだろう?

〈スカイラー〉あれ?スポンジボールをバッドで打つのでは?

〈一星〉んー、よくわからんなー

〈渡部先生〉なんで!わかんねえんだよ!説明しただろ!

〈椿〉だって、長いし、早口言葉みたいだし、なんかめんどくさそうだし、ていうか!準備に戸惑ったってスポンジボールだけじゃん!

〈要〉それな!

〈渡部先生〉なにっ~!わかった!ではこうしよう!実践で説明しよう!こう見えておれはスポーツ得意だったときもある

〈要〉へー、そうなんだ

〈渡部先生〉このスポーツはどっちかというとテニスみたいなものだ。両手でこのスポンジボールを手のひらで相手のコートに打って、返すだけ

〈一星〉なるほど!テニスか!

〈渡部先生〉とりあえず、3対3でやろう!

と、いうと先生も含めじゃんけんで決めた。

チーム赤のメンバーは椿、要、道久

チーム青のメンバーはスカイラー、渡部先生、一星

このメンバーとなった。

各々、メンバーたちはコートをまたがり実践を試合形式で始めようと、チーム青のメンバー渡部先生はスポンジボールを持った。草ww破滅部メンバー5人は少し嫌々そうに始めようとしていた、初めは。

一体どんな試合となるのか?

タスポニーは、果たして面白いスポーツなのか?

ー 63 タスポニー部 前編 ー おわり

では失礼する!

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