横着しないのよ
「横着しないのよ」
これね、私の、昭和ヒトケタ生まれの母の口癖だったの。
要するに、これで私をしつけたんだけど
母は、昔ながらの人間。
しかもちょっと高齢出産だったんです。
もう他界しちゃったんですけどね。
そんな母から「横着しないのよ」ってよ~く言われてたんですけど
例えば…
ちょっと取れかかってるボタン。1日帰ってきたら、無くなっちゃってたってこと、ありません?
キャベツを、芯から葉を1枚ずつはがせばいいのに、時間が無いからって雑に切って、切り口が黒くなっちゃったこと、ありません?
自転車を、この辺に適当に置こうとしたら、横転しちゃったこと、ありません?
玄関のカギをかけたあと、いつもならバッグの定位置に入れるのに、「まぁいっか」ってポケットに入れてしまい失くしたこと、ありません?
これらね、いくらでもキリなくあるの。
本当は、ボタンが取れかかってるって分かったら、何をおいても、対処するのがいいよね。ボタン糸を切って外しておくのでもいいしね。
だけど、自転車も、ここに置いたら倒れそうだな、って分かっていながら、「いいや」って思ったために倒しちゃう。
その全てを、うちの母は「横着しないの!」ってよく怒ってたんですけど
横着するとき、これをやっちゃうと、こうなっちゃうな、って頭によぎるんです。
凍ってるタッパーウェアを、壊しそうって思いながらも、無理やり蓋を開けようとして壊しちゃうとか。
それって全て、横着してることなんですよね~
何かを注意されるとき、
「〇〇しなよ」って言われると
「いいじゃない!私はこうしたいんだから」って反発されるかもしれないでしょ?
でも「横着しないのよ!」って言われたら
自分が横着してるのバレてるな、って思うし
防げた事故を、防ごうとしなかった自分が悪いんだ、って思うし。
とにかく横着はしちゃいけない、って今でも思ってます。
とれかけのネックレスを落としちゃうんだって、金具が緩んでるのを見過ごしてるから。
もう一度、ネジを締めて、身に付ければいいのにね。
横着の結果っていうのは、自分の想像した通りのことになっちゃうんだよね。
母が他界した今でも、「横着しなようにしよう」って思います。
読んでくださってありがとうございます!
またね~!
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