ウトロ地区の放火

昨日、母とご飯を食べている時に、
ウトロ地区の放火事件で懲役４年の判決
というニュースが流れた。

「在日コリアン」という言葉が聞こえ、
思わずテレビを振り返った。

母の動きが一瞬止まったけれど、
母は聞こえないふりをしてた。

いくら判決が下されたとはいえ
こんなニュース聞きたくないよね

差別の心があったことが大きな理由となり
懲役４年ということだけど、

懲役４年か、よかった。
差別がしっかり有罪になる世になったんだ
安心して暮らせるな

そんなこと絶対に思わない
母も絶対に思ってない

むしろ、こんな嫌なニュースによって
これまでの底知れぬ数の嫌な思いを
ぶり返されたはず
きっとまた同じようなことが起こるんだろうな
って思ってるはず

やっぱり親子だから表情で分かる
テレビつけちゃってごめんって思った

きっと在日コリアンに
向き合おうとしてる娘にも
何か思ってることがあるんだろうな、とか
いろいろ考えた

両親は離婚しているから、
母が帰化申請してなかったら、
私は今頃韓国籍だったかもしれないし
そもそももし日本人と結婚してなかったら
日本国籍ではなかったのかな
同じ母のお腹なのに
書類の文字が違うだけでこんなに違う

母が離婚した今も、父の苗字を使っているのは
きっと理由があるのだなと思う

お正月の席で、毎年、
「あんた帰化して本当によかったの？」って
知り合いの韓国籍のおじさんに言われる母
ヘラヘラ笑ってるけど辛そうで見てられない
母が盾になって、私たち娘を守ってくれた
だから誇らしいと私は思ってるのに

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なんなんだろう、これ

こうやってたぶん
これからも隠れて生きてく