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With&Afterコロナは「応援経済」を生きていこう

新型コロナウイルスの影響で、感染拡大や医療崩壊に続いて、経済破綻の懸念やそれらに対する補償などの話題が毎日のように目にするようになってますね。
テレビやネットでも、色々な感情が入り乱れ、もう爆発って感じ。

twitterなんかでは、(一部の)何もしていない税金泥棒の議員さんたちがあげ足とりを繰り返す姿をさらしてて、そりゃ、家にこもって、そんな血の通わない非生産的なやり取りを見ていたら、一層疲れるわってもんです。

だけどもだっけど~!そんな世の中腐っているわけではない!です。

むしろ、多くの苦境に立たされている人たちがいる一方で、その人たちを支援しようという取組がたくさん出てきているのを見ると、協力して新しい社会を作り上げようとする人たちが増えているんだって信じたくもなります。

それは、支援というより応援の輪が広まってきたなぁという感じで、それを「応援経済」と呼ぶ動きもありますね。
実は、私自身も「応援経済」の取り組みに、2019年7月から途中参加してたので、これからの時代の「応援経済」下でどう生きていくのかを考えてみたのでした。

応援って、人によって意味違うのだ

私も野球が好きだから、采配ミスっぽいことをして負けた時なんかは、素人ながらも「あそこでバントさせるなんて!」と怒り心頭になることもあるわけです。逆に、ドラマチックに勝った時なんて、「やっぱあそこで代打が肝なんだわ」って普段、食レポだってろくにできもしないのに我が物顔になって解説しちゃったり。
競馬だって同じで、「そこで仕掛けたら早すぎだろう!」と馬から乗馬を断られる体型にもかかわらず、グチっちゃったりするわけです。もち、勝った時は絶叫です。でも、儲けたからではなく、一緒にゴール板を超えたかのような感動に(笑)

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そんなこともあって、応援って素晴らしい行為という漠然とした気持ちもあって、アスリートを応援するオンラインサービスを提供しているEsportaに魅力を感じ、ビジネスに参画したわけです。ただ、「応援経済をつくる」というミッションを掲げているところで、はたして「応援」がどうやって「経済」に結び付くのかという根本的な疑問もあったのですが、それらを解消しながら実際に「応援経済」をみんなで作り上げられたら素敵だなと期待をもってたわけです。

そこから、実際にスポーツビジネスに関与してみると、すぐに二つの課題に直面することに。

一つ目は、「応援」というものがあまりにも抽象的すぎて人によって異なる捉え方をしていること。二つ目は、「応援される」のが当たり前と考えるスポーツ選手、業界団体・機関が多いということ。
後者なんかは、「自分たちはスポーツ選手だから、本業に集中したいから、自分からファンに働きかける労力はかけたくない、誰かやってほしい」というものが根底にある。団体や機関も同じで、ファンづくりは誰かが勝手にやるべきという無言の圧力まで感じたくらいです。
そんな他人任せでファンなんかできるわけないだろうと…。
てことは「応援」と「経済」は本当に結び付けられるんだろうかと悩んでいたわけです。

そんな最中に新型コロナウイルスが発生。スポーツ業界全般のみならず、経済全体が停滞に直面することで、改めて「応援」というものの役割を見直してみたときに、もしかしたらこれからは「経済」の基盤になるのではないかと思ったところです。

応援ってなんだ?

ちょっと、ここでそもそもの「応援」てどんな風に定義されてるのか調べてみると。

1 力を貸して助けること。また、その助け。「選挙運動の応援に駆けつける」「応援演説」
2 競技・試合などで、声援や拍手を送って選手やチームを励ますこと。「地元チームを応援する」「応援団」
(引用元)goo辞書

確かに、行為としての「応援」はこの通りだと思うんだけど、行為から派生する結果とか関係性といったものが内包されていない気がするわけです。それに、この行為だけだと絶対「経済」には結びつかないだろうと。

応援が上手く成り立っている関係性って、「応援」を媒介に「応援する側」「応援される側」が相互で「何か」を交換しあっているはずです。例えば、スポーツ選手(応援される側)であれば、ファン(応援する側)に対して、興奮や感動の機会を提供している。逆に、ファン(応援する側)はスポーツ選手(応援される側)に対して、そうした機会を得るために声援や資金を提供している。

さらに、別の視点で見てみると、本来「応援する側」として捉えられているファンも、実はスポーツ選手の活躍や努力の姿を見て、元気を受け取ったり、新しい行動を起こしたりするわけで、「応援される側」の要素も含まれてたりします。この視点からするとスポーツ選手は「応援する側」なわけで。

つまり、応援ってどちらかが「応援する」「応援される」に分類されるのではなく、「応援」という活動を媒介にして、お互いがより高みに向かうことなんだと思うわけです。
「相互応援」「スパイラル応援」なわけですね。
確かに、「支援」って一方的な感じがして、「応援」とは違うな。

どっちが先に「応援」か?

ま、ここで一旦「応援」の定義を繰り上げてみたところ、じゃあ、「応援するのが先か」「応援されるのが先か」の卵か鶏か論争を考えてみようと思う。

確かに、応援されるだけの存在にならないと「応援される側」にはなれなそうだし、そもそも応援したいだけの対象がいないと「応援する側」にもなれないわけで。

そんな堂々巡りの思考を巡らそうかなぁと思っていたところ、つい先日BS-NHKの番組で、フランスの有名な経済学者、思想家のジャック・アタリがヒントをくれたのでした。

ざっくり要約すると、

人は利他主義であるべき。そして利他主義こそが最も合理的で自己中心的な思想であるということ。自分に対して利があるからこそ、利他を最優先に考えるというもの。(新型コロナウイルスに)自分が感染しないために、周りの人たちが感染しないことを選択し、行動するということ。

って感じだった(ような気がする)。

あ、すでにそんな勝手に応援している素敵な方々がいた(笑)

全日本応援協会/AJO
クミッチェル

そして、なんかこうなってくると「経済」っぽくなってきたじゃない。

あれ、でも、これってクラウドファンディングの経済と同じじゃないの?

貨幣経済から信用経済、そして応援経済へ

わたくし、ちゃっかり経済学科出身なわけですが、ぶっちゃけ経済理論などというものが全く分かっていないわけですが、ゼミのお坊さん先生が言っていたであろうことをまとめてみると。

貨幣経済は資本主義経済の根本でもあるわけで、お金を媒介して商品・サービスを交換や流通することで成り立つ経済の一形態。これはなじみ深いものですね。

そして、クラウドファンディングやらクラウド●●という言葉が出てくるのに合わせて(「評価経済」「共感経済」と並列的に)「信用経済」という言葉が使われるようになってきました。

といっても、ここ最近聞く「信用経済」と本来的な「信用経済」ってのは、ちょっと意味合いが違う気も。

そもそもの「信用経済」とは、必ずしも「貨幣」を媒介にせず、「信用」こそが価値の換、流通といった経済活動の大きな役割を果たす経済のこと。企業で言うと「掛け」「手形」そして「株式」「債権」といったものまでを含む。あんまり、消費増税以降はキャッシュレス化推進などもあって電子マネーになったけど、これも「信用」ですね。紙ないし。

で、最近で言う「信用経済」は、個人に対する評価や共感を基にした信頼を伴う「信用」を指している感じですね。facebookとかtwitterのフォロワー(評価者・共感者たち)からたくさん信用を集めておくと、それは「お金」に換金しやすくなるみたいな。

じゃあ、「応援経済」というのはどういうことなんだろう?

「モチベーション革命」「アフターデジタル」というベストセラーの著書でもある尾原和啓さんが詳しく説明してくれているではないですか。

シンパシーというのはシンクロするエモーションなんです。だから感情に同調するということなんですよ。だから、「悲しいね」「困ったね」って一緒に言うこと。

それに対してエンパシーというのは、感情移入。だから、もう相手の立場に立って「ああ、こういうときはこうしたいよね」となることなんです。

一方、コンパッションというのは、accompany with passionなんです。要は、相手の苦しみとか痛みに寄り添って、一緒に歩いていくということなんですね。

(中略)

だからそういう意味で言うと、単純に「商品を発注しすぎた! 困った、助けて!」(注:一時期見られた、発注ミス等により大量在庫を抱えてしまった店がそのことをTwitter上で発信し、それを見たユーザーが購買によって助けるという動き)みたいなのはエンパシーなわけですよ。初期のころのクラウドファンディングは、「困っているから助けてあげようよ」というものがエンパシーとして流行ったんですけれども。

「誤発注の人を助けてあげた」「ああ、よかったね」。それはそれでよかったことなんだけれども、それって別になにも変わらないわけじゃないですか。

(中略)

それに対してコンパッションがなにかと言うと、応援経済の文脈に入ってくる。
「コロナでこんな苦しい状況にある。でも俺はこの苦しいときだからこそ、次にこういうことをやるきっかけだと思うので、こういうことをやっていきたいんだよ。だから一緒に歩いてくれないか」なんですよ。

(引用元)logmi.Biz

その通り!

クラウドファンディングの中でも、ミッションを明確にして共に歩んでくれる人が集まるプロジェクトは強いですよね。これって「信用される」だけではなく「応援される」要素が多分にあるからでしょう。
「応援される側」が使命に従って行動を起こしている姿にはついつい惹きこまれてしまうものですし、勝手に応援したくなりますから。

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ということで、この新型コロナショックを乗り越えて、勝手に応援する気持ちを大切にしてどんどん「応援」していきましょう。

たくさんの「応援」サービス

新型コロナに負けないように、「応援する」サービスがたくさん出てきました。

医療従事者への応援寄せ書き Esporta
従来より「応援の連鎖で明るい未来を創ること」を目指して、スポーツを軸にオンラインで「寄せ書き」で応援を送れるシステムを提供。
新型コロナの影響で命を懸けて世界のために戦っている「医療関係者」を応援する取組を始めています。

飲食店への先払い さきめし
アプリを通じて、誰かにご飯をごちそうできる「ごちめし」からのスピンオフ企画「さらめし」。いつか食べに行くお店に先にお金を支払って後で食べいけるという仕組みを提供しています。

地域飲食店応援ポータル KATTE
いつも食事に行くお店を勝手に恩返しするプロジェクト。お店への先払い予約やふるさと納税、オンライン応援などができます。

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新型コロナの影響も多く、負担も増えている運送業ですが、レントラ便では医療従事者を対象に、荷物運搬が無料になります。

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新型コロナショックで苦境になっている中小企業の「資金調達」「M&A/事業承継」「事業再生」「デジタル化」を応援しています!

他にも、あるかもしれないですね。
このサービスもあるというのがあったら、是非教えてください!

中小企業を全力支援するために色々と共有していきます。日本一のサポーターの方々のご支援をお待ちしています!