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【実例】話し言葉と読み手の距離感

文章で人に何かを伝えるにあたっては

「話し言葉」で書くべし


という事を、あなたは聞いたことがありませんか?

ちなみに僕個人の考えでは、「話し言葉」で書くことはある意味、文章力よりも大切なことだと感じています。

確かに文章のやりとりを単純に図式化してみたら…

書く人→読む人

の一方向しかないものです。

そして、仮に相手へ返事を返す時も

書く人→読む人

の図式が折り返し入れ替わるだけの話です。

しかし、その文章を読んでいる時の頭の中はどうなっているでしょうか?

きっと

  • 文章を読みながら

  • 意味を理解しながら

  • 情景を想像しながら

あなたは、書き手との会話をしているに違いありません。
それはたとえあなたが、意識をしていようと、していまいと。

つまり、

  • 文中で相手に話しかける

  • 文中で相手と話し合う

ことをスムーズにしてくれるのが「話し言葉」なのだと僕は思っています。

と言ってもまだ、ピンとこないかもしれませんね。
それでは試しにこんな言葉で文章を紡いでみましょう。

いいかい。
人間関係において重要なのは
「エネルギーの伝達」なのである。
唐突にこんなことを聞いたあなたは、
一体どう感じるであろうか?
人によってはオカルト的に感じられるかもしれない。
しかし、考えてもみてほしい。
手を繋いだぬくもりがあなたに
強い安心感を与えるように、
そっと手の置かれた肩から
勇気が奮い立つことがあるように、
エネルギーは肉体にも精神にも
伝達されていくものなのである。

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新山@エモーショナルコピーライター

これは昨日投稿した記事を「である調」に変換したものですが、何やら他人行儀というか、距離感を感じませんか?

もっとストレートに言えば、

「偉そうなひとりごと言いやがって!」


という感じにもなりますよね(笑)

確かにこれはこれで内容は理解できる。
でもこのままでは、文中で会話することは難しそうな気がしませんか?

じゃぁこれを踏まえてオリジナルの文章を読んでみましょう。


いいかい。

人間関係において重要なのは
「エネルギーの伝達」なんだ。

唐突にこんなことを聞いたあなたは
一体どう感じるでしょうか?

人によってはオカルト的にも感じられるかもしれませんね。

でも、考えてもみてください。

手を繋いだぬくもりがあなたに強い安心感を与えるように

そっと手の置かれた肩から勇気が奮い立つことがあるように

エネルギーは肉体にも精神にも伝達されていくものなのです。


どうでしょうか?
一気に距離感が縮んだ気がしませんか?

気が付くと無意識に、一節一節、あいづちを打ちながら読んでいませんか?

つまり親近感を覚える言葉とは、物理的にも心理的にも距離を縮めてくれるもの。

すなわちこれこそが、

文章で人に何かを伝えるにあたっては
「話し言葉」で書くべし

と言われる理由なのです。

だからこそもしもあなたが、より濃いファンと繋がりたいのなら
今日はこのコトバを持ち帰ってください。

文章においては目に見えない距離感を自ら縮めていく工夫が大切。


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