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気になる企業を調べてみた6(三井住友トラスト・ホールディングス)

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存在意義(Purpose)

信託の力で~花開かせるという言葉が印象的ですね。ロゴも花のマークということで、そこと関連させているように思えます。私の勉強不足なのでしょうが、経営理念の上に「Purpose」として定義されており、なるほど私が勉強した時よりもこの「経営理念」に係る概念も進化しているのだなぁと思った次第です。

信託銀行グループらしいビジネス

主要会社である信託銀行。傘下に不動産会社を持っていたり、運用会社(日興アセットマネジメントなど)やダイナースカードを発行する三井住友トラストクラブ、SBIネット銀行、四季報などで大株主によく出てくる資産管理銀行の日本カストディ銀行などを子会社・関連会社に擁しとても事業領域が広い印象です。広すぎて一言で書けない感じ…。統合報告書では「トータルソリューション」を謳っていているので、聞けばいろいろ引き出しが出てくるのでしょう(CMでも引き出しがたくさんあるって言ってますし)。

「株」関連(議決権集計、政策保有株)

昨年、議決権集計漏れが明らかになり、再発防止策の発表と役員給与の減額したとうリリースが出ています。社会的な責任が重い業務なので今後の適切な運営が望まれます。(株主権なので切実…)また、政策保有株ゼロ方針を打ち出したことはニュースにもなっていましたね。日本的経営?の特徴の1つである株式持ち合い(今時風に言えば政策保有株式ですね)を解消、ゼロを目指すというのは非常にインパクトが大きくアグレッシブな印象になりました。本当にできるのかな?注目ですね。

多数の事業を保有

先に書いてしまいましたが、信託銀行(信託+銀行)、不動産、資産運用、資産管理(株式など)、ネット銀行、クレジットカードなど多数の事業を持っていることでバランスの良い事業ポートフォリオという印象。利益ベースでは法人事業(銀行なので融資や法人向けのビジネスなど)の比率が半分と大きい点が印象的ですね。

今後も独立路線を貫くか

三井住友信託銀行(三井住友トラスト)と三井住友銀行(SMBCグループ)は別の会社グループというのはわかりにくいなぁと思いました。ネット記事調べると仲が悪いというような記載も出てきているのですが、少し前の記事でしたし、今はどうなんでしょうね…SMBCもグループに「SMBC信託銀行」を持っているので、やっぱり距離はあるんだろうな、という印象ですね。

直近不祥事(元社員の着服)

直近では元社員が3.7億円を着服してギャンブル等に使い込んでいたというニュースが出ています。厳しいですね…。三井住友信託銀行のリリースによると全額補償方針と書いており一安心。(当たり前か)信用が大事な銀行員が不正をするというのは考えたくないですね…。

数字関係

傾向としては売上も利益も右肩あがり(直近年度はコロナの影響か下落)の基調のようで、バランスのよい事業ポートフォリオから収益を獲得している印象。ROEも意外と高いですね。大手銀行って感じの安心感…のようなものを感じます。

結びに

信託という仕組みで多様な事業を擁する同社は調べてみると面白いなと思ったのが率直な感想です。意外とアグレッシブなようですし、不祥事は気になりますが、今後の展開は追いかけると楽しそうな企業かなと思いました。

今回紹介させていただいた企業様 https://www.smth.jp/


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