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内省する際には、「なぜ」ではなく、「なに」にフォーカスして成果につなげる

ここ何回か弊社の体感セッションを受けていただいた方から

内省します」

という言葉が出てきました。

「内省」とは自分の考えや言動、行動について深く省みることなので、まさに弊社が取り組んでいる「自立型問題解決法」も、一つの内省なのかもしれません。

しかしながら、内省には大きく分けると、2種類あります。

その2つは

・なぜ型内省
・なに型内省

です。

なぜ型内省」とは「なぜ、こうなるのだろう?」というように、「なぜ」をベースに内省していくものです。

「なぜ失敗したのだろう」「なぜ評価されないのだろう」というように、理由を深掘りしていく訳です。けっして、悪い訳ではありませんが、この方法の場合、時には

・他者に責任を転嫁する(例:自分は悪くない→会社が悪い)
・自分を追い込む(例:失敗する自分はダメだ→自分には価値がない)

という結果につながることがあるので、注意が必要です。

一方の「なに型内省」は「なにをすればよいのだろう?」というように、「なに」をベースに内省していくもの。

「なぜ失敗したのだろう」ではなく、「なにをすれば上手くいくのか」、「なぜ評価されないのだろう」ではなく、「評価されるにはなにに取り組むべきか」を考えるものです。

「なぜ型内省」が過去に焦点を当てているのに対し、「なに型内省」は未来に焦点を当てていると言えるかもしれません。

海外でも、「内省する人は自己認識がより低く、仕事の満足度と幸福度も低め」という研究結果が出ていますが(「セルフ・アウェアネス」ダイヤモンド社参照)、これは多くの場合、内省する人は「なぜ型内省」を実践しているからです。

このため、先日セッションを受けていただいた方には、「内省する際には、『なぜ』ではなく、『なに』にフォーカスしてくださいね」とアドバイスさせていただきました。

我々も最初はご本人の感情に着目して、「なぜこのように感じるのか」を深掘りしていきますが、その理由をご本人が言葉として腹落ちした後は、「なにをしたら売上が上がるのか」「社員に動いてもらうにはなにをしたらよいか」を実践しています。

自社にばかり焦点を当てて、お客さんを見ていないと商品は売れません。また、「自分が嫌われないか」ということばかり気にしている人は、社員に足元を見られます。

いつまでも「自分探し」をしているのはもったいないこと。他人を責めても、ましてや自分を責めても、問題は解決しません。

「なにをしたら自分がもっとも力を発揮できるのか」「自分の目指す理想の世界を実現するために、なにに取り組むのか」に焦点を当てて行動できる人を一人でも多く増やしていきたいと思います。


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