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【レポート】第2回コアコレ勉強会

Core Collective(コアコレ)ブログです!こちらではコアコレの活動の記録やレポートを随時載せていきます。

Core Collectiveとは参加者とダンサーのシェアリングを経て、ダンス公演、展示を開催する、プロセス共有型ダンスコレクティブ。そして、美術家やアート専門家による勉強会も開催し、多角的にダンスというものの捉え方を考える場を作る試みをしています。今回はその取り組みの一つ第2回コアコレ勉強会をリポートします!
第2回コアコレ勉強会は前回に引き続き、美術家、批評家でありPlotの主任講師でもある山崎裕貴さんに「コンテンポラリー」という言葉をキーワードに講義していただきました。
タイトルは「コンテンポラリーとはなにか?」第1回は理論編で第2回は実践編でした。第1回、第2回のアーカイブ購入も可能ですので、気になった方はこちらからお申し込みください。
>第1回理論編 https://forms.gle/RLm7jE1DvYod5mu59 
>第2回実践編 https://forms.gle/DReGbZsTSzMsz6jT6

第2回コアコレ勉強会は7月15日。以下、コアコレメンバー堀内による勉強会レポートになります。
第1回のレポートはこちら>https://note.com/corecollective10/n/n46d0f5337eca

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第1回理論編では哲学をもとに時間概念の議論を通し、表現する側としての「コンテンポラリー」の時間軸を講義していただきました。
そして今回第2回では、表現における時間の扱い方を様々なパフォーマンスアート作品を見ながら山崎さんの批評とともに講義が進んでいきました。

過去の作品で今、現在を意識した作品をみると暴力的であったり、過激であったりする傾向があり、それは脱美学化、アルテ・ポーヴェラ「貧しい芸術」への批判で指摘されます。
わたしは、ダンスでも同じ事が言えるのではないかと思いました。コンテンポラリーダンスにはダンスと言っているが、ダンスに見えないダンス作品があったり、ダンス出身ではないアーティストがダンスをしコンテンポラリーダンスと言っている場面に出くわす事があります。もちろん、その中にはダンスの技術が必要でダンサーだからこそ、その役を与えられている作品もありますが、日々鍛錬を行っているダンサーとしてはむず痒い部分でもあります。なぜならダンスはダンスの技術をもってダンス作品は美しいとされ、美しいダンスは称賛されます。その為、多くのダンサーは幼少期にバレエなどのダンスを学びアスリートのような訓練を経て舞台に上がっています。とはいえ、その考え方や技術は過去から来たものであり、過去に対して反骨真を抱いているダンサーもいるでしょう。コンテンポラリーダンサーは今、現代とその間で葛藤しているのだろうと、今回の講義を聞いて感じました。自身の身体を、使って表現するダンサーなら、尚更今、現在を意識してしまうのは当然だと思います。

そのむず痒い部分、作品作りにおける葛藤をディスカッションの時間では皆さんと議論を交わす事ができ今回もまた濃密な時間を過ごしました!

やはり、ディスカッションを通して思ったことは、山崎さんが日頃から口癖の様に言っている「過去から反省すること」を持って作品を俯瞰してみること、どちらにするのかではなく、並べるかなと思いました。

ここからは、自分の感想、思った事。
人は今を生きている。でも、長く生きるほど、自分の中に様々な年齢の人がいる、少女のような瞬間があったり、男性の様であったり。きっと人は今にいながら、いろんな時間にいるのかもしれない。
過去も今も未来も同じ線の上に載せることは日常や生活の中には既にあって、作品にそれを見つけた時、何かを得るのかもしれないと。

そんな作品を作りたいと思いました。

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