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脱炭素のヒント 厨房からの油脂汚れ

カーボンニュートラル・脱炭素への取り組みとして工業関係が多く取り上げられているが、産業廃棄物の焼却で発生する二酸化炭素排出量でいうと、飲食関係の厨房から出る油脂系産廃の焼却処理も無視できない量になっていると思う。

厨房の排水から流れ出る油脂廃棄物がどの様に処理されているかというと、厨房設備がある所には必ずグリーストラップという油分を下水に流さないようにするための設備があり、そこに大量の廃油が溜まるようになっている。

溜まった油分は基本産業廃棄物として処理されるため、焼却され二酸化炭素を排出することになる。

この廃油はゴミやカビと一緒になって溜まっているのでかなり厄介だ。
なので、バキュームカーなどで廃棄処理され産廃となる。

ここに一石を投じたのが、油分を利用して液体石鹸にしてしまうという洗浄方法だ。簡単に説明すると小学生の頃に習った石鹸の作り方みたいなもので、原料に油を使うという原理である。(そんなに簡単ではないけれど)

専用の薬剤をグリーストラップに投入し反応させると、あっという間に泡立ち、キツかった悪臭も激減していく。

正直に言って、初めて話を聞いた時にはとても信じられなかったが、何度か現場を見学させてもらい自分なりに調べサンプルも採取し調査した結果、画期的な洗浄方法だと理解できた。
大手の飲食関係や病院、ホテルが採用している理由も納得できる。

要はこれまでの洗浄に比べ、時短で綺麗になり、残り臭も無く、配管さえも綺麗になってしまうという一石二鳥的な洗浄方法といえるからだろう。

今ではご相談を受ける側になっているのだが、臭いで困っている方が多く、テスト的に洗浄を行うとほぼ全員の方が驚かれる。
この、驚いたり、喜ばれる顔を見ることが快感ですらある。

しかも、産廃を減らすことが出来る。
まさに時代にマッチした洗浄だと思っている。

ただ、魔法ではないので、一部は一般ゴミに変化し、ゴミがゼロになるということではない。そこはご理解いただく必要があるが、とにかく簡単で効率的なところが良い。

石鹸化された油分はその後どうなるかというと、生分解され微生物のエサになるという仕組みである。つまり環境にもよい。

是非多くの方に体験してもらったり、現場の動画などを見ていただきたいと思っている。ただ、結構エグイ画像や動画なので一般配信は遠慮させて頂いている。もしご希望される方がいらっしゃればリンクをお知らせしますので見ていただきたい。

SDGsのイベントなどでも興味を持っていただける企業など増えてきているので、多くの方々にご協力頂き広めていければと願っています。

ご興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら幸いです。

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#カーボンニュートラル
#グリーストラップ
#悪臭