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読書感想文〜ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする〜

久しぶりの更新です。

今回は、私が最近読んだサッカーに関する本で、とても良いものがあったので、紹介したいと思います。

〜ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする〜
作・中野吉之伴

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ドイツで10年以上ユースチームでの指導経験がある日本人の筆者が、サッカーを通じて子ども達が成長していくために必要なことを書いています。
ドイツの子ども達がサッカーをする環境や、指導者としての経験を通じて筆者が感じたことなどを元に、とても読みやすくまとめていました。
サッカーの本ではありますが、育児書としても非常に読み応えのある本でした。

私が特に印象に残ったのは、子ども達が主体的に考える力を育むのに、大人が邪魔をしていないかということです。
自分の子供のプレーで悪かったところを指摘しまくる親、審判の判定に文句を言いまくる親、子供に自分の考えを押し付けようとする親、様々な大人達がいます。
たしかに、自分の子供に期待してる分、あれこれ口出ししたくなるのも分かります。
ただ、子供の立場になって考えたら、そんな雰囲気でサッカーをしても楽しくないし、のびのびと自分のプレーができません。子ども達が自ら考え、自ら成長していくには、大人があれこれ口出しする必要はないのです。まずは子供達の自由さに任せるのも大事なのです。
もちろん、子供なので、ミスや間違いをすることもあります。
そんな時には、なぜミスが起こったのか、今度はどうすればいいのか、などを子供に教えてあげればいいのです。
そのようにして、どのように子供が育つことが良いのか、子供と関わる上でとても大事なことをこの本は教えてくれました。
他にもいい内容がたくさん書いてあるので、興味があれば是非読んでみることをオススメします。

私が昔、牧師先生から聞いた御言葉でも、これと似たことを言っていました。
人を育てる時は、その人の意思を尊重することが大事だということです。
牧師先生は「放牧」と表現しています。

「羊たちを牧場(まきば)に放しておけば、ある羊は寝るし、ある羊は草を食(は)むし、ある羊は飛び跳ねて遊ぶし、ある羊は歩くし、ある羊は押し合ったりもします。牧者はこれを見ながら、羊たちが柵を越えるとか、離れて行こうとするとき止めなければなりません。これが羊を育てる方法です。これが「放牧」です。」
(2013年5月5日に伝えられた主日の御言葉より抜粋)

人を育てるって、なかなか難しいことですが、上手くやる方法はかならずあるので、このようなところからたくさん学んでいけたらと思います。私も2歳の息子がどのように育つのか、毎日楽しみです。

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