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世界のクリスチャンサッカー選手その8〜フアン・カルロス・バレロン〜

世界有数のサッカー大国であるスペイン。
今回は、そのスペインで輝きを放ったクリスチャンサッカー選手を紹介しよう。

○フアン・カルロス・バレロン(現カナリア諸島代表監督、元スペイン代表)

スペイン本土から遠く離れたカナリア諸島に位置するラス・パルマス県で生まれ育ったバレロンは、「スペインのジダン」と呼ばれたほどテクニックのあるMFだった。繊細なボールタッチと独特のドリブル、そして対戦相手の守備陣を切り裂く強力なスルーパスは、見る者を魅了してやまなかった。
2000年代に旋風を巻き起こした「スーペル・デポ」ことデポルティーボで中心的な選手として活躍し、最後は故郷のチームであるラス・パルマスで現役を引退した。現在はカナリア諸島代表の監督を務めている。

そして、バレロンもまた敬虔なクリスチャンとして知られている。
バレロンはその人生の中で、様々な困難を経験してきた。中でも大きいものは、彼の兄が30歳の若さで亡くなったことだ。
家族の絆が強かったバレロンにとっては、兄を失うことは最悪の出来事だったという。彼も、彼の両親も大きな苦悩を味わったが、その時に神様が心の支えになってくれたという。しかし、それからすぐにバレロンの父も他界し、より家族の苦悩は増した。その苦しみの中でバレロンは「なぜこんなことが私の上に起こったのか」という疑問と戦う日々だったが、彼がたどり着いた答えは「イエス様が答えだ」ということだった。
「神様は、辛い経験から良いものが生み出されるということを教えてくれました。この苦しみを通じて私の兄弟の一人が神様を知るようになり、それ以来、私の家族の信仰は着実に成長しています。」とバレロンは語っている。

聖書の中にこのような一節がある。

コリント第一の手紙10章13節
あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。

非常に有名な箇所だが、神様は決して越えられないような困難は与えないということだ。私が初めて好きになった聖句でもある。
人生においては、誰しも様々な困難に見舞われる。そして、その時にどうするかによって、自分の運命も変わってくる。
困難に押し潰されて倒れそうになったとき、支えてくれるのはただ神様だ。「この人なら乗り越えられる」と思って、神様は様々な困難も与えるのだ。

私自身も、挫けそうになったときはこの聖句を思い出すようにしている。
そのように、神様と共にあらゆる困難を乗り越えて進むことが、信仰を持つ人間の喜びでもあるのだ。

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