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男性が育児休暇を取れるようになると、どんな問題が解決するの?

いまや、「男性が育児に参加すること・家事をすること」というのは、もう当然のようになりつつありますね。

それは、私自身とっても肌で感じています。

と、いうのも…
娘が保育園に通っていた時(約14年前)は、保育園の送り迎えや、平日の保育参観にほとんど男性の姿を見かけることはありませんでした。

しかし、今は、送り迎えのお父さんがたくさん!(我が家も送りは父親です)
平日の行事(保育参観など)も、夫婦で参加も多いです。
おかげで保育園の小さな教室もパンパン!

が、こんな風に状況は大きく変わりながらも、どうやら男性育児休暇取得はまだまだ少ないようです。
2019年では、7.48%!

今日のピックアップ記事は、この男性の育児休暇について

”男性の育休促進へ 個別の確認義務化
男性の育児休業の取得を進めるため厚生労働省は企業に対し、働き手に取得を個別に働きかけることを法律で義務付ける方針を固めた”

(12月14日朝日新聞)


厚生労働省が打ち出すのは、「育休対象となる働き手に、個別に育児休暇取得を促すことを義務化」
促す、なので、必ず取れよ!というわけではなく、口頭で「取る?」とちゃんと聞きかねばなりません。
という法律ですね。
違反規定も作るということです。

子供夫婦

……それにしても…
国はなぜこんなにも育児休暇を男性に取らせたいのでしょうか?
男性育児休暇を取ることができると、どんな問題が解決するのでしょうか?


そんな問いをもって見つけたのはこちらの本
【「家族の幸せ」の経済学 山口慎太郎】

家族の経済学データ

この本の中で今回の私の問いに答えてくれそうなのが

《第4章 イクメンの経済学》

この4章では、3つの疑問の答えてくれています
1.なぜお父さんは育児休暇を取らないのか
2.どのようにしたら取るようになるのか
3.お父さんが育児休暇を取るようになると家族はどう変わるのか


2は、今回の厚生労働省の取り組みはさて、本当に効果があるのか。
その答えの参考になりそうですね。

今回の私の問いの答えは、まさに3で答えてくれそうなので、こちらを中心に書いていきます。

なぜ男性の育児休暇の取り組みに熱を入れるのか?

「男性が育児休暇を取る」
というと、企業の立場を単純に考えてみると、戦力ダウン=競争力の低下と考えます。

一般的には…ですよ。

私個人の考えでは、男性・女性に限らず家庭が充実することで、仕事のパフォーマンスが上がる=戦力UPとなると考えています。そういう側面もあると思います。

この話を深堀すると本題からズレるので今回はしません。

話を戻して、それでも力を入れるのは、大きな社会問題である「少子化」につながっているように思います。

実は、少子化というのは、女性が子供を産まなくなったということですが、そこをたどっていくと未婚女性が増えていることが原因になっているそうです。
結婚している女性だけを見たなら、少子化ではないそうなんです。

【結婚する人が減る=子供が減る】
という式ですね。

もちろん、結婚するかしないかは、個人の自由、生き方の自由。
結婚しなければならないわけではありません。
ただ、その結婚しない理由が

「経済や社会の制度に問題があるのならば」(要は結婚できないのであれば)それは国が解決に取り組む問題(「家族の幸せ」経済学 P24)

として扱われているのです。

男女ともに結婚に希望を持てる制度、結婚しても大丈夫な社会・世の中と思えなければ、結婚に踏み込むことができません。
国ができることとしては、「結婚を躊躇するような社会の在り方を制度で変えていく」ということが、結婚率を増やし、結果、出生率を増やしていくことを狙っているのでしょう。

結婚・子育てに希望を持つためには?

結婚くま

では、希望を持つためにはどうしたらいいか?
という答えを見つける前に、「なぜ希望を持てないか」を考えてみましょう。

これは、想像できるんじゃないかな? と思います。

・お金がかかる
・時間とお金に自由がなくなる
・女性のキャリアが大きく変わる(働き盛り(20代後半30代)にキャリア中断)
などなど

あと、結構大事なのではないか?
と思うのが、「夫婦で過ごす時間の減少」

夫婦関係のギクシャクです。

これについてはこちらのデータを紹介

心理学・社会学での分野では、子供を持つことが結婚に対する満足度を引き下げたり、離婚率を引き上げると考えられていた
そうです。

しかし、アイスランドの研究で、
男性が育児休暇を取ると、
離婚率が33%から29%にが下がる

という結果。

子育てが始まると、妻側(女性)が育児・家事の多くを担い、生活が大きく変わり、キャリアを中断することによる犠牲感が、夫婦の不平等感が生まれてくることも少なくありません。

しかし、育児休暇を取った男性は、
取らないときよりも、20分ほど育児に時間を使うようになり、
家事時間は15分伸びる

とのこと。

それが、男性が育児休暇を取ることで、この不平等感を和らげるのではないかと思われます。

しかしながら…

スエーデンでは逆に離婚率が増えた!
というデータも!!

その違いがなぜかは実は分かっていないそうです。
…いつか離婚する夫婦の離婚の時期が早まったからだけではないか?
…一緒にいる時間が増え、価値観の違いが明確になってしまった…
というところではないか? なんて仮説があるそうです。

ただ、この件については、研究対象が少なく、今後の課題だそうです。

いずれにしても、
結婚子育てというライフイベントの中で、女性だけが変わるのではなく、男女ともに、大きな変化への対応が必要
なのでしょう。

結論

男性の育児休暇は、子育てがスタートすることによる男女間の不平等感をやわらげ、幸福な家族形成をイメージしやすくなり、結婚に前向きになる若者が増える

男性の育児休暇取得はこんな風につながっているのかも。

というわけで、私が出した結論はこんな感じ。
さて、皆さんはどう思う?

☆オマケ☆
ノルウェーの研究では、
男性が育児休暇を取ると、子どもが16歳になったときに偏差値が1上がる、とのこと。
これを目的に育児休暇取るぞ!というのもおかしな話ですが、

心理学の知見でも、生後1年の触れ合いが、その後の長期の親子関係に大きな影響を及ぼすといわれているそうです。

子どもの心の育成にとってよさそう…
(夫婦関係もよくなるし)
ということはわかりますね!

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