見出し画像

舞台裏まで徹底解説  ブライダルフェアの種類&メリット・デメリット

ブライダルフェアは、試食会やドレスの試着体験、模擬挙式など、その式場で行われる結婚式を“プチ体験”できるため、効率のよい式場見学の方法だと言えます。ただし、一口にブライダルフェアと言っても、「BIGフェア」「平日限定」「特典付き」など様々な種類があります。それぞれにどんな違いやメリット・デメリットがあるのか、賢く参加するためのコツや注意点などをご紹介します。

■ ブライダルフェアは大きく3つの種類がある

画像1

結婚式場の紹介サイトを見ていると、どの会場も毎日のようにブライダルフェアを開催していて、それぞれ「最大120万円オフ」「A5ランク和牛試食付き」「QUOカードプレゼント」など魅力的なタイトルが付いていたりします。最もおトクなのは?その式場の本質がよく分かるのは?など、ブライダルフェアの種類別にメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
ブライダルフェアは大きく以下の3つ分けられます。
1. BIGブライダルフェア
2. “普通”の週末のブライダルフェア
3. 平日のブライダルフェア

1の「BIGブライダルフェア」は、魅力的な特典やイベントが目白押しなので、一見すると一番良さそうに感じますが、自分たちに合った提案を受けられたり、その式場でどんな結婚式ができるのかをイメージしやすいのは、3の「平日のブライダルフェア」ではないかと、CORDY&HIKADYは考えています。
その理由について、1~3までのブライダルフェアについて、式場側の都合など「舞台裏」も覗きながら解説します。

1. BIGブライダルフェア
全てを体験できるけど長すぎて疲れるかも

画像2

最大の魅力は、模擬挙式・披露宴、コース料理の試食会、ドレス試着など、全ての体験型コンテンツが盛り込まれている点。
実際の結婚式で提供されるフルコース料理が振舞われるので、サービススタッフの動きや接し方をリアルに体感できたり、模擬披露宴では音響・照明スタッフ、サービスキャプテン、ウェディングプランナーなどが、どのように連携を取っているか、チーム力を垣間見ることもできます。ドレス試着では、ドレスコーディネーターのセンスや提案力に触れられ、様々なスタッフのスキルを実感することができます。

さらにQUOカードやお食事券、人気テーマパークのチケットなどの来館特典も用意されているといったお得感もあります。

■ 3つのデメリット
疲れる・感情移入できない・気まずい

画像3

ではどんなデメリットがあるのでしょうか?

1. 所要時間が長すぎて疲れる

BIGブライダルフェアには、たくさんの体験型コンテンツが詰め込まれているので、所要時間は約3時間半。もし、その日に契約する場合はプラス1時間で4時間半にも上るため、疲れ切ってしまうカップルも少なくありません。

2. 時間がかかる割に結婚式当日をイメージできない

模擬挙式・披露宴の新郎新婦は、自分たちの家族・友人知人でもないし、あくまでモデルであってリアルカップルでもないので、なかなか感情移入できなかったりします。
結婚式当日とはあまりにシチュエーションが違いすぎて、新郎新婦やゲストの気持ちになってイメージするのも難しいのではないでしょうか。

3. 知らない者同士が集められてソワソワ

模擬挙式・披露宴や試食会は、そのブライダルフェアの参加者を一斉に集めて行われます。特に試食は、1つの円卓に知らないカップルが3~4組程度集められて、1時間半程度食事するので、なんとなく気まずかったりします。

〈BIGブライダルフェアの舞台裏〉

結婚式を受注できない土日に開催されている

画像4

BIGブライダルフェアは、連休の最終日、年末年始・お盆休みなどに開催されることが多いですが、その理由は結婚式の受注が入りにくいため。
2ヵ月前頃になっても、受注のめどが立たない土日や祝日などを契約獲得のためのキャンペーンに当てているので、できるだけたくさん集客しようとします。
そのため、QUOカードやテーマパークのチケットなどで惹きつけているのです。参加者は、多ければ1回あたり15組程度に上ることもあるので、慌ただしかったり、1組1組の事情やニーズに合わせた丁寧な提案などは受けにくかったりする面もあります。

盛りだくさんの体験イベントは上位表示のため?

画像5

体験型コンテンツを詰め込むのは、大手の結婚情報サイトで上位表示されるためというのも大きな理由の1つ。
体験型コンテンツの量が増えると、料理に興味がある人、ドレスに憧れている人、挙式を見てみたい人など、ターゲットも広がるので、上位に上がりやすくなるのです。ただ、上述のようにあまりにも詰め込み過ぎて疲れてしまうお客様は少なくないし、現場スタッフにとってもオペレーションの負担が大きいので、中には「誰が得しているのだろう?」と疑問に思うスタッフもいるそうです。

コンシェルジュに相談する▶

2. “普通”の週末のブライダルフェア
リアルな結婚式を見れるのも良し悪し

画像6

BIGブライダルフェアは、リアルな結婚式が行われていないのに対し、“普通”の週末の場合、結婚式の合間を縫って会場を見学するというのが最大の違いです。

体験型コンテンツは、試食がフルコースでなく、ワンプレートやデザートが省略されていたり、模擬挙式ではなく、5分程度、チャペルで聖歌隊の歌を聴ける、試着体験がないなど、BIGブライダルフェアよりも簡略化されています。
ポイントは、リアルな結婚式を垣間見れる点ですが、メリット・デメリットの両面があります。

〈“普通”の週末のブライダルフェア 舞台裏〉

リアルパーティ直前の様子をチェックできる

画像7

メリットは、リアルなパーティ直前の実例を見られる点。メインテーブルやゲストテーブルを飾り付けた様子、花の量など、等身大のパーティの様子を見ることができます。

パーティを数十分後に控えた慌ただしいスタッフの様子などもチェックポイントの1つ。忙しくても見学中のカップルに愛想よく挨拶してくれるのか、それとも、見学中のカップルには目もくれず、サービスキャプテンやシェフがアルバイトスタッフを怒鳴り散らしているのかなど、どんなチームで結婚式を切り盛りしているかを垣間見ることができます。

他人のパーティ会場を見て無駄にがっかりする恐れも

画像8

デメリットは、会場装飾などがその新郎新婦の“独特”なセンスでまとめられている場合、いたずらに、がっかりさせられてしまう点。

中には、好きなキャラクターのぬいぐるみをあちこちにしのばせておき、パーティ中に「キャラクター探しゲーム」をする予定だったり、お調子者の新郎のキャラを活かして、パーティ会場の入口に新郎の等身大パネルが置かれていたりといったケースもあり、一気にイメージが崩れてしまうこともあります。

もちろん、自分たちのパーティーが同じような飾り付けになるわけではありませんが、本来ならぴったりの会場かもしれないのに、些細な理由でテンションが下がってしまうのはもったいないことです。

コンシェルジュに相談する▶

3. 平日のブライダルフェア
ゆったり見学でオリジナル提案も受けやすい

画像9

平日のブライダルフェアの最大の魅力は、ゆったり見学できる点。BIGブライダルフェアが1回あたり最大15組程度なのに対し、平日の場合は2組程度。そのため、2人の事情やニーズを存分に引き出してもらえ、オリジナルな提案なども受けやすくなります。

会場見学時のモデルルームは、結婚情報誌に載っている装飾と同じであることがほとんどでしょう。そのため、写真で見たイメージを実際に見てもいいと思えるかどうか、ほぼ同じ条件で比べることができます。

また、会場見学しているのは自分たちだけだったりするので、見学中に好みのBGMや映像を流してもらえたりもします。
1組しかいないので、「結婚式当日、両親はこの席に座るんだな」「メインテーブルから見るとどのゲストがどのあたりに座っているのかな」など、イメージも膨らませやすいのではないでしょうか。

フルコースでなくても会場選びに支障はない

画像10

試食は、ワンプレートやスイーツのみだったりしますが、フルコース料理だったとしても、自分たちの結婚式で全く同じメニューを選ぶとは限らないし、ブライダルフェアは結婚式当日と同じシチュエーションではないことを考えると、「正しく会場選びできない」と悲観する必要はないと言えます。中には、こうした理由から会場見学時の無料試食は提供しないというブライダル企業もあります。

平日の仕事帰りに参加する場合、どうしてもナイトウェディングのイメージが強くなってしまうのはネックの1つ。できれば、2人が挙げたいと思う時間帯を見学するのがベストなので、お昼間の結婚式を検討している場合は、有給休暇を取って参加するのも良いかもしれません。

〈平日ブライダルフェアの舞台裏〉

月曜は前日の結婚式でプランナーが疲れている?

画像11

参加する曜日は、月曜と金曜以外をおススメします。月曜は前日・前々日の土曜・日曜の結婚式やBIGブライダルフェアでスタッフが疲れていたり、金曜は翌日の結婚式のために慌ただしかったりします。

ただ、月曜は新たな1週間の始まりを迎え、張り切っているプランナーもいたりします。たとえば「先週はなかなか契約をいただけなかったけど、気持ちを切り替えて頑張ろう」など。不調からの切り替えが上手なプランナーはビジネスパーソンとしても優秀なので、2人の結婚式も安心して任せられるかもしれませんが、見学時と契約後では担当プランナーが変わる式場もあるので確認しておきましょう。

■ ブライダルフェアに行く価値を高めるコツ

1. 正装よりも自分らしい服装の方がおトク

画像12

普段のお2人らしい服装をおススメします。ホテルなどドレスコードがある場所でなければ、ジーンズやサンダルでも問題なかったりします。

優秀なウェディングプランナーほど、その人の服装や持ち物からも「どんな結婚式がお好みだろう?」などと、提案内容を考えてくれるので、普段とかけ離れ過ぎた服装だと、せっかくの提案もズレてしまう恐れがあります。

また、会場の案内役にどのプランナーをつけるかも、見た目から判断していたりするので、自分らしい服装の方が、相性の良いプランナーに当たる確率が高まります。

2. マイナスポイントをどう受け止めるか?

画像13

結婚情報誌やウェブサイトに上がっている会場のイメージ写真は、できるだけ魅力的に見えるように加工されているのが一般的なので、会場見学に行くと「写真で見ていたのと違う」とがっかりしてしまうポイントも出てきます。たとえば、ショッピングセンターや民家、電線など「日常」を感じさせる景色が見えてしまったり、海が見える会場なら真っ青に見えた海が実は汚れていたなど。

心しておきたいのは「全てが完璧な会場はない」ということ。たとえば、広大な敷地や絶景といった魅力の裏側には、駅からのアクセスが不便といったマイナスポイントが潜んでいたりします。そこで「どんなに景色が素敵でも車いすのおばあちゃんにとって不便だったら意味ない」なのか、「結婚式が終わった後、「景色最高だった!」とは言っても「アクセス最高!」と褒めるゲストっていないよな・・・」と思うのかは、人それぞれ。

プラス面とマイナス面、どちらが自分にとって大きいか、粗が見えたとしてもそれを補って余りあるような魅力があれば、良しとしましょう。ネガティブな面に捕らわれすぎないのが見学のコツです。

3. 彼と一緒に行けない時は?

画像14

基本的には彼と参加したいところですが、職業柄、休みが合わないなどの理由で一緒に行けない人もいらっしゃるでしょう。
その場合、新婦1人、または母親や姉妹、友人などを誘うケースもありますが、友人はあまりおススメしません。

特に、結婚式を挙げたばかりの女友達などは、親切心から自分の経験を踏まえたアドバイスをしてくれたりしますが、友達と自分たちでは抱えている事情も理想の結婚式も違うため、さほど参考にならないどころか、偏った先入観にとらわれてしまったりするので気を付けましょう。

画像15

スタッフの身だしなみや挨拶、気配りなど、スタッフのサービスレベルも、来館してみなければ分からないポイントの1つ。爪が長すぎないか、靴が汚れていないか、制服やスーツにしわがないかなど、細かいところまできちんとしている式場は、教育レベルも高いと考えられます。

最近、人気のカジュアルな会場の場合、スタッフの身なりも自由度が高く、長髪や無精ひげの男性スタッフも珍しくありません。ゲストの顔ぶれも思い浮かべた上で「抵抗なさそう」と思えるなら構いませんが、年配ゲストなどに与える印象なども考えましょう。

試食会に参加できる場合は、味だけでなくサービススキルや衛生面も重要なチェックポイント。料理を運んでくる時、皿に指が入っている、食器やグラスに指紋が付いているといった残念ポイントは、結婚式当日も同じことが起こる恐れがあるので、要注意です。

コンシェルジュに相談する▶

-まとめ-
デート気分も良いけど賢く悔いなく式場選びしよう

ブライダルフェアは、結婚式場という非日常的な空間でコース料理を無料で試食できるなど、デート気分で楽しめる面もありますが、参加する最大の目的は2人が結婚式を挙げる会場を選ぶこと。様々なブライダルフェアの特徴を理解した上で、どのフェアに参加するか、そこで何をチェックするか、賢く、後悔のない結婚式場選びができるよう、ポイントを押さえておきましょう。

コンシェルジュに相談する▶