DAY28 ゆっくり進む
⒈ 生きる美術
ジェームズ・フィッツロイ『ガメ・オベールの日本語練習帳』青土社 2021年
「日本の古典(5)鮎川信夫」
「橋上の人」の読めない漢字や意味のわからない言葉を調べる。
小説だと、少々読めなくても意味を知らなくても、前後の流れでなんとなくやりすごしてしまうけれど、詩はやっぱり音読したいので、わからないところはコピーにメモしていく。調べても、正確な読みがわからない言葉もあって悩ましい。
音読すると、カンロ飴をいつまでもなめているような気持ちになる。しばらく絵を描いていないから、今度はカンロ飴の絵を描いてみようかな。
⒉ 核
『ニュートン別冊 周期表 完全図解118元素事典』ニュートンプレス 2022年
「イントロダクション」
メンデレーエフ。
メンデレーエフは、メンデルやメンデルスゾーンと混ざってしまって覚えにくい。
メンデルはオーストリアの生物学者でメンデルの法則の人。メンデルスゾーンはドイツの音楽家。メンデレーエフはロシアの化学者。
見事なお髭の迫力あるお姿。これできっと忘れない。
山本義隆『原子・原子核・原子力ーわたしが講義で伝えたかったこと』岩波書店 2015年
「メンデレーエフは、当時知られていた60あまりの元素を原子量の順に軽いものから重いものに並べることによって、おなじような化学的性質をもつものが周期的に現れることを明らかにしました。」(P15)
「同様の周期性を考えた研究者は他にもいたのですが、メンデレーエフにおいて重要なことは、その当時知られていたすべての元素をその性質にもとづいて周期表に配置しただけではなく、空席には未知の元素が存在するはずであると考え、その存在を予言し、他の諸元素の示す性質の周期性にもとづいてその原子量と化学的性質を予測したことです。」(P15,16)
メンデレーエフは物質を観察したり調べたりして推測できた法則を深く信じられる人だったんだろう。周期表の「?」のところに、該当する物質がやがて発見されると知っていた。
見えるものをよく見て、見えないものについて知る、科学の知恵はすごいな。
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