私の昭和歌謡33 夜明けのスキャット 1969
歌詞のない流行りの曲を口ずさむ言葉にならぬ想いをこめて
1969年昭和44年のオリコンチャートの10位
日本の歌謡曲は、それこそ何でもあり。世界中からあらゆる音楽的要素を取り込んで楽しませてくれる。ジャンルを超えた祭典。
1位 歌謡曲 由紀さおり『夜明けのスキャット』
2位 演歌 森進一『港町ブルース』
3位 歌謡曲 いしだあゆみ『ブルー・ライト・ヨコハマ』
4位 歌謡曲 ピンキーとキラーズ『恋の季節』
5位 童謡 皆川おさむ『黒ネコのタンゴ』
6位 フォーク 森山良子『禁じられた恋』
7位 演歌 青江三奈『池袋の夜』
8位 ムード歌謡 内山田洋とクール・ファイブ『長崎は今日も雨だった』
9位 ロック カルメン・マキ『時には母のない子のように』
10位 演歌 青江三奈『長崎ブルース』
日本には、そりゃあ美味しい、世界中の料理アレンジがあふれている。音楽も同じ。
日本は八百万の神に守られている。だからどんな神様もカモン。追い出さない。音楽も同じ。
一応ジャンルで分けるけど、全部日本の歌謡曲ってわけだ。
私はこんなに恵まれている中学生1年生だった。この10曲を今でも歌える。テレビでは歌番組が盛んで、かじりついて聞いた。覚えた。歌った。
この年のヒットは変わっていた。歌詞がなくて、ルーとかパーとかラーしか歌わない。これをスキャットというのを初めて知った。
曲の大半を、このルーとかパーとかを聞かされる。不思議と、なんか、言葉にできない想いをスキャットにするのかもなー、と思い始める。で、最後に
🎵 愛し合うふたりの時計は止まるのよ🎵 と終える。ふぅw
歌手の由紀さおりを見て、老けた顔だなぁ、と思った。なんか歌謡曲で売り出すにしては地味だ。まぶたも一重でww 歌い方もクラシカルでまったりしている。
結構経ってから明らかになった。由紀さおりの姉は声楽家だったんだ。この姉妹のCD絶品だ。童謡や唱歌、日本の名歌の数々を、姉妹ならではのデュエットで聞かせる。その中に、クラッシック名曲のスキャットを見つけた。
モーツアルトの「トルコ行進曲」の生演奏などは誰にもできないだろう。YouTubeにもあったので、ぜひ聞いてほしい。
さて、この「夜明けのスキャット」を「サウンド オブ サイレンス」の盗作だ!と大橋巨泉が言ったそうな。似てるね。似てる。でも、騒動にはなっていない。日本の歌謡曲など、世界のミュージシャンは気にもしないんだろう。
でも、1969年ヒット10をみてごらん!こんなおもちゃ箱みたいな歌謡曲があってこその、今の世界に冠たるJ-POPがある。
ジャパニーズ歌謡曲、最高!
【参考資料】
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