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私の昭和歌謡105 別れの朝 1971

テレビから流れる歌に聴き惚れてすぐに走るは駅前レコード


昭和の歌謡曲ファンは集中力がないとダメ。
なにしろ好きな歌を自分のものにするために、何度も聞けないんだから。

YouTubeとかないし、結局、駅前のレコード屋のお姉さんに、「ねえ新しいあの曲ある?かけて」と走る。放課後走る。なんか毎日走ってたw

「別れの朝」は、歌謡曲というより、カンツォーネかシャンソンか、異国情緒の曲だった。語りの部分と朗々と歌い上げるサビ。

また女性ボーカルが、断然上手かった。

成人してから、この曲を聴いたら、なんか違う。カバーかな?と思った。それにしては雰囲気はそれほど変わっていない。昔聞いたからぁなー?と、それ以来忘れていた。

なるほど。初代が前野曜子。二代目がおなじみの髙橋真梨子だったんだ。

聴き比べるとわかるのは、前野さんのが明るいってこと。お茶目(声がですよ)だってこと。私は初代が好き。

🎵 言わないでーなぐさめは 涙をさそうから
触れないでーこの指に 心が 乱れるからー🎵

全く恋の経験のない子供が真似して歌うってえのは、純粋にメロディーの抑揚だけに集中してるってことで効率がいい。

歌詞の意味なんて、どうせわからないんだから、その節回しに徹底する。

この盛り上がりの後、高音の朗々フレーズから、低音の語りフレーズに戻るのが大好きだった。

🎵 乱れるからーー → やがて汽車は出てゆきー🎵
これは技術力がいるのだ。

さて。68歳の今考える。
汽車に乗って去る”あなた”が、”わたし”に向かって、ちぎれるほど手を振るって?どんな関係なんだろうと考える。

男が出世したんだろう。

歌詞なんてこんなものだ。おまけだ。

歌謡曲はメロディーが大切なんだ。



【参考資料】



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