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私の昭和歌謡42  弾厚作(加山雄三)と岩谷時子 

歌もよしスポーツもよし顔もよし若大将のようになあれ!


前回のラストショーに続き、またまた若大将。

加山雄三だったら「行きたい」と思うディナーショー。
30年以上前に行った。テレビで見るのと同じ爽やかさで十分満足する。

歌も上手で、スポーツもできて、顔もいい、性格がなによりまっすぐ。そんな若大将は、昭和の女性の憧れだったし、だから息子が生まれたら、そう育ってほしいと願っていた。ま、うまくはいかないが。

それでも、私の息子は、歌が好きで、スポーツが好きで、顔は丸顔だけど、性格はまっすぐだ。よく育ってくれたものです。

加山雄三は弾厚作のペンネームで作曲していた。作詞はほとんど岩谷時子さん。「旅人よ」が大好きだった。二人でハモれるからだ。しかも、このデュエットと言ったら、おそろしく気持ちがいい。

私と息子は、この歌を歌える。それだけで幸せだ。

ベストCDに合わせて、歌詞を見ないで歌える私と、スマホで歌詞を見て歌う息子。二人とも加山雄三の曲が大好きなのは確かだ。こういう共通の好きなものがあることが、母はとても幸せに思える。

「時を超えて」は、若大将の時代ではなく、もっと後に見つけた曲だ。加山雄三メドレーなるものを、当時、私が勤務していた中学校の合唱部で歌うことにした時、編曲のために曲集を一冊買った。一番最後に、この曲があった。

一度も聞いていなかったので、楽譜を見ながら弾き語りをした。合唱部のメドレーの中には入れなかった。

でも、この曲がすごく気に入って、毎日歌っていた。YouTubeなんてない時代だから、これからずっとずっと後になって、加山雄三の歌う「時を超えて」を聞いた。予想通りだった。

だから、息子が生まれて、一緒に歌えるようになった時、楽譜を見せて「この曲いいんだ。どう?」と歌うと、いいねーという顔をして、一緒に歌い出した。息子も、楽譜で知った曲なのだ。

だからか、歌詞が心に響く。

岩谷時子さんは、よく知った言葉で、経験したこともないような素晴らしい心象風景を展開させる。天才だ。

この歌は「マイウエイ」なんかを遥かにこえた人生の歌である。それは歌詞も曲もだ。

🎵振り向けば今 胸によみがえる 母のほほえみ 潮騒の音よ🎵
次からのメロディーの跳躍、盛り上げかたがハンパじゃない。

2番もしみじみさせてくれる。
🎵時は流れて 僕に悔いはない 見つめあうのは いとしいものたちよ🎵

3番のエンディングの歌詞なんか、こんなクサイww でも涙が溢れてくるような演出の歌詞は、岩谷時子しか書けない。
🎵勇気と愛 道連れにいつも 男の夢 僕は捨てはしない🎵

どうだい!「男の夢」だとおお(笑)

岩谷時子は、越路吹雪姉さんと一緒に宝塚歌劇団をやめて、彼女と一緒にいきた女性だ。もちろん加山雄三をはじめとする多くの歌手の作詞を手がけた。演歌とは違う世界をつくりだした昭和歌謡の担い手だ。

忘れちゃいけない作詞家である。



【参考資料】


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