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私の昭和歌謡40  また逢う日まで 1971

あの人は遠い昔の夢の中また逢う日まで逢える時まで

「また逢う日まで」には、びっくり!

ド派手なブラスのイントロ!
突然オクターブのメロディー!
日本人とは思えない揉み上げルックス!
歌唱力ーーー!

参りました。

そして、毎日、そう、昭和の子供は歌いました。
🎵また逢う日まで 逢えるときまで 別れの そのわけは🎵
🎵はな・・・・しぃーー

ここでオクターブ跳躍するんやーーーww

走り高跳びをやりなおすように、何回も何回も。練習した。

もともと歌が下手ではないので、どうにかカッコよく聴こえるために、尾崎紀世彦の、ここを出すときの、なりふりかまわず口をぐわんと開ける顔をして、声を出したら、結構うまくいった。

ただ、男性じゃなきゃこの迫力は出せない。

そういえば、トム・ジョーンズが流行っていたっけ。
こう言う歌手は日本にはいないなぁ、と感心して聞いてたけど、いよいよ日本にも、ダイナミックな歌手が登場したもんだ。それが尾崎紀世彦だった。

さて、この曲には、元歌がある。

ズー・ニー・ブーが歌ってヒットしなかった「ひとりの悲しみ」という曲。歌詞は、安保闘争で疲れ果てた青年の孤独を歌ったもの。

それを恋愛の歌に変えて、分かりやすくしたのがこの曲。

でも、その前に、すでにサビの部分が「サンヨー ルーム エアコン ひえひえ」のCMに使われていたというから、名曲「また逢う日まで」になるまでに、この曲は色々な旅をしてきたんだなぁ。

私がこれ程までに名曲だって思っているのに、うちのダンナは全く違う。

「なんか、お経とか祝詞みたいなさ、🎵乾いた空を🎵(ああ、「出発の歌」ね。)と同じ類の、音が続く歌。」

はーん、歌を歌わない人は(そういやダンナが歌ったところを聞いたことがないぞ!)「聞くこと」だけに集中しているから、たぶん私とは違うとらえ方なんだろうな。

これを書いてて気になってしまったのは、ダンナは音楽が好きで、私より洋楽なんかたくさん知ってるし、聞いている。でもダンナが歌ってるのを聞いたことがない。これは、びっくり。一昨日は36年目の結婚記念日だったけど、今まで気にもしなかった「歌わない」こと。

えーーー!?うちのダンナって音痴なのかなあ?こんな長い間、一緒に歌おうって、どうして言わなかったんだろう?うっすら、感じていて遠慮?そんなことない。気づいてなかったんだ。私って鈍感なのかな。

だって、記念日に一緒に歌ったりできたら楽しいし(ふと、別の夫婦像を想像してしまう。)それなのに、今まで一度も「一緒に歌おう」って言ってない!!

これは、もしや夫婦の危機ww

🎵別れのそのわけは話したくない
なぜかさみしいだけ なぜかむなしいだけ🎵

🎵それは知りたくない それはききたくない
たがいに気づかい 昨日にもどるから🎵

尾崎紀世彦の歌唱力があまりにも凄すぎて、私にダンナが歌わないことを気づかせてしまった。

ダンナが歌わないことで、別れるほどのことでもないし、この歌を念仏みたいだ、なんて言われても、まぁ人それぞれだあと思うし、まいいか。



【参考資料】


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