私の昭和歌謡66 悲しい酒 1966
悲しみを歌うはギターか三味線か和洋折衷日本の演歌
私は、生前の美空ひばりの歌に全く興味がなかった。
ごめんなさい。ひばりさん。今は違います!
もちろん曲は全部知っていました。有名歌手のヒット曲を私が口ずさまないはずはありません。
私が初めて彼女の歌に心を揺さぶられたのは、息子がきっかけでした。
今は社会人の息子が大学の時、モノマネYouTubeを一緒に見たんです。
曲は「愛燦燦」歌手は、青木隆治。
なに?なに!この声!
息子は、私に、ひばりさんの歌を聞かせて、また青木さんの歌をかけて
「モノマネは上手だなあ。でも美空ひばりはものすごく上手だね。」
えーー!? 私も同じ感想だった。
こんなにも感動する歌唱を聴いて、私は何をしてたんだろう?
でも、人生における感動は、自分の状況による。だから偏食しないで聞かなくちゃね。
この時から、私はYouTubeで、ヒット時代に聞いたはずの美空ひばりを探すようになった。
まずは「悲しい酒」昭和53年版は、まさに秀逸。
ギター伴奏の1番は、まるで三味線の都々逸のように、ひばりさんの歌にギターが合わせてつまびくアレンジ。
間奏にセルフが入る。涙がポロポロと流れる。演技とは思えない台詞回しに、そのまま咽び泣いて歌えなくなってしまうかのよう。でも
2番はバンドが入って、さらにしっとり朗々と歌い上げる。
歌謡曲のような、大衆の愉しみに、こんなにも真摯に完成した曲を聞かされたら・・・もう、参りましたっ!あなたが大将!素晴らしい。
それにしても、日本のバンドは演歌の編曲と伴奏がなんと上手なこと。間合いがピッタリ。
私に、再び、昭和歌謡の魅力を教えてくれたわが息子と、偉大な美空ひばりに感謝!
【参考資料】
ご存知。美空ひばりの悲しい酒。熟練の歌声。ギター伴奏にもグッとくる。
最初に「悲しい酒」を歌って、すぐ亡くなった歌手がいる。
北見沢惇(きたみざわじゅん)
私が初めてひばりファンになったきっかけの青木隆治
【前回の記事】
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