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「表現者」としての杜野凛世ー凛世GRAD、LP感想

こんにちは。283PRODUCTION SOLO PERFORMANCE LIVE「我儘なまま」が近づいてきましたね。自分はday2だけチケット握ることができました。同行者ありがと。

今回の記事は我儘の前に自分の担当、杜野凛世が主に個人で活躍する「GRAD編」「Landing Point編」の二つの話を、自分の感想や解釈を交えて話したいと思います。

さよならごつこまでの限定と友達がいないのでカードを揃えておらず、理解が不十分なところもあると思いますがあくまで自分なりの解釈として読んでいただければと思います。

GRAD編

正直凛世GRADってかなり難しくて自分もたぶん5%くらいしか理解できてないと思います。そんな中で自分の解釈を書くことは少々不躾な行いかもしれませんが、せっかくなので理解が未熟なまま、自分なりに書いてみたいと思います。

「あ」以外取り上げられた少女αと「あ」以外を話すことができるAIであるβと博士の3人の恋慕を描いたネットドラマにてαおよびβの役の演技を通じた成長が凛世GRADの大まかな話となります。

ドラマの役、αとβの役作りと、GRADに向けたレッスンを通じ、凛世はどうすればファンに良いものを届けられるのか考え、立ち止まります。コンディションを落とし休養を得る間、凛世はプロデューサーの役に立てない、ためになれないと思い悩みます。

「いたかった」より

そんな凛世にプロデューサーは「心にあることを言ってくれ」と凛世の胸の内を出すよう言います。

「いたかった」より

「人の心を動かしたい」「プロデューサーに会いたい」と、自分の欲をさらけ出す凛世。この自らの「欲」が人の心を動かすパフォーマンスの鍵となったのです。

WINGではもともとプロデューサーのために、またファンのためにアイドル活動をする凛世が描かれました。このGRADでは、加えて自分、すなわち凛世自身のためにもステージに立つ、ということが主題になっていると考えます。


普段は少し控えめな凛世が「伝えたい」「見てほしい」という自分の欲を出すことでの表現力のさらなる飛躍、この成長を見られたのが嬉しく思います。自分はこういう内面的な成長を見るととても心が動くし、そうやって頑張る人のことを応援したいと思うから。

自分が好きなキャラの要素として「応援したいと思う」というものがあります。そういう琴線に触れたのが凛世GRADだったな……と感じます。

この感想書いてたらGRADの理解度が10%になってきたので書いてよかった。

LP編

自分のためにもステージに立ち、表現への大きなステップアップをした凛世。そんな凛世にレセプションを盛り上げる演目としてステージの仕事が舞い込んできます。

しかし、そのステージで最も大きく会場を盛り上げたのは凛世ではない、とあるモデルのパフォーマンスでした。そのモデルと自分は比べるものではないと思いつつ悩む凛世、そのときダンスレッスンの特別講師である舞踏家の先生が現れます。

舞踏家の行うレッスンは今までのレッスンと全く異なるものでした。舞踏家とのレッスンは、今までのレッスンや、幼少期に受けていた芸事の稽古で身に着けた”型”を打ち壊すものだったのです。

ここで、みなさんは「守破離」というものを知っていますでしょうか。

しゅ‐は‐り【守破離】

剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

https://kotobank.jp/word/%E5%AE%88%E7%A0%B4%E9%9B%A2-689006

コトバンクからの引用になって申し訳ないのですが、これ以外だとビジネスで守破離がうんぬんと、より胡散臭いサイトなので泣く泣くこちらから引用しました。

このLandingPoint編の大きな主題は、幼少期の芸事の稽古 ~守~アイドルのレッスン ~破~ によって出来上がった凛世の型を破る ~離~ ところにあると思います。

この「離」により、凛世の自らのパフォーマンスのスタイルを作り出す、この意味があってのレッスンだったのではないかと考えます。

また、凛世LPの意義はこれだけではなく、凛世が表現者の世界で生きることへ向き合う、ということにもあると思います。

先述の通り、凛世は幼いころから芸事に励んでいました。

「きみはサンカク」より

芸事は自分のために行うものではありません(今思うとGRADではこの考えがあったからこそ思い悩んでいたのかもしれません)。しかし、今凛世がいる場所はかつてしてきた芸事と同じ世界ではありません。どうしても歌、ダンス、見栄えなどパフォーマンスで良さで比べられ、評価される世界です。

そういった意味でも、LP編では「離」であるのかなと思います。

ただし、「離」というのは今まで持っていたものをかなぐり捨て新しいことを学ぶ、ということではありません。「守」「破」で完成された型があってこその「離」なのです。

「舞台」より

芸事とアイドル、遠く離れたような2つにも同じ部分がある、凛世はそれに気づきます。芸事で学んだものに意味がなかったわけではないのです。

「飛ばせ」より

比べられる世界だからこそ、「魅了してみせる」と宣言する凛世。「どちらが魅力的だったか」という質問の撤回してのこの宣誓はアイドルとして生きる凛世の覚悟を感じます。

「舞台」より

ワンマンライブも終わり、表現者として舞台に立てたものの、「まだまだこれから」と意気込む凛世。ここからさらに成長を見せてくれる凛世にさらなる期待と、応援をかけたいと思える素晴らしいコミュでした。


「舞台」より

あと冒頭に幽霊の話が出たり、ラストで過去と未来の人々が成す芸に想いを馳せるシーンで社長室が出たりと、イベントコミュ「明るい部屋」を意識した部分もあるのかなと思います。まさかここで拾ってくるとは。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。少々あらすじ部分が長めで自分の感想などが短く、深くまで考察できていないと感じられる部分もたくさんあると思いますが、とにかく自分の気づいたことを挙げてみようとした、力不足ではあるものの自分の全力の成果です。また、今回は「表現者」としての凛世に注目して書きましたが、彼女の魅力はそれだけに留まりません。いつかもっと広く深く話せたらなと思います。

今回挙げたどちらのコミュも凛世が表現者として昇華し、花開いていく様を描いたストーリーです。しかし、パフォーマンスの魅力が増して舞台上での表現力が上がっていく凛世でも、プロデューサーへ自らの想いを伝えることはままなりません。

この2つの想いのバランス、揺れ動きにこそが凛世を応援したくなる魅力であると自分は感じます。


LP編「ライブ1曲目前コミュ≪個人≫」より

22日、23日に行われるライブ「我儘なまま」に先立って書いたこの記事ですが、良いパフォーマンスができるよう、杜野凛世役丸岡和佳奈さん、ひいては登壇する方々全員に敬意を持ち、自分も応援しようと思います。

これでday2に常咲がなければ俺は……
あと連番者のためにもスロモを……



改めて、読んでいただいてありがとうございました。皆さんでライブ楽しみましょう!!!!!

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