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保育園 月案のポイント①ねらいを立てるにはまず子どもの姿

最初に働いた保育園の園長先生が、全国保育士会の元会長の方だったこともあり?とにかく書類には厳しかったんです。
先輩方もとにかくしっかり書く方ばかりだったので、最初の3年間で書き方を教えていただく機会がたくさんあってその後の職場では褒められることが多かったり園内研修の担当をしたりしています。
少しずつですが私が学んできたことを書いていきますね。

書類がしっかり書けると、保育も充実する!


これは間違いないと思う!!!
理由は、書き出せる=頭の中に具体的な子ども野口姿や保育の環境設定、活動やその展開が思い描けているから。
書類を「書いても無駄」くらいの気持ちで適当に書いてる人は、仕事全部が適当だし保育も中身が無かったりまたは活動のバランスが悪かったりする。その年齢に必要な事が網羅されてなかったり、園として大切にしていることが抜けてしまったり。
アウトプットするには、その前段階でしっかりインプットされてるってこと。
学んできた事が全て書類に出てる。その人の子どもや保育に対する想いも。
だから毎年、毎月、毎日の書類には手を抜かないのが自分のこだわりです。

まずは一人一人の子どもと深く関わって、集団としてのクラスの子どもを捉えること。


…難しいかなぁ。
難しいですよね。
特に乳児クラスから幼児、幼児クラスから乳児になった先生とか、初めて担任を持つ先生とか、どういう言葉で「子どもの姿を捉えるのか」
子どもの姿って、漠然と「こういうことしてた」「こういう事言ってた」って捉えるものじゃ、ないんですよ。ちゃんと知識があれば、捉えられるものだと思います。
なので、まずは良い本を選んで、正しく無駄のない知識をつけることかな。
あとは、とにかく毎日子ども達に誠実に関わっていくこと。
大人の思い通りに動かそうとしないで、子どもがどういう気持ちなのかを考えてみること。
子どもの気持ちに応えるために出来ることを考えること。
たとえ、先輩や保育園の方針で全ての子どもの思いを汲み取ってあげられない場面があるとしても、子どもが何を思ってどう行動しているのか…考えて自分なりに記録を残しておくことは無駄にはならないと思います。
今年度に入って購入した本がとってもわかりやすくてよかったので載せておきますね。

「新しい指導計画の考え方」¥2649
無藤隆 大豆生田啓友
フレーベル館  


年齢別の本よりも先に、全体的な(グレーの本)ものを読んでみるのがオススメです。

まぁ…これを読んだら私の文章を読む必要なんて全く無い可能性が高くなっちゃいますが😂

保育所保育指針が常に手に届くところにありますか?

こいつ全然ねらいの話にならないわーー
と思うだろうな…と自分で感じてます。
でも、保育所保育指針を読んだ事のない保育士なんて、専門性…ないよね?😅
専門職なのにマニュアル読まずに働く人いるーー?
分厚くて、読むの大変!!!
なんだけど、最初から読むんじゃなくて、その時々に必要なページを開いていけばいいし、
わかりにくかったら先程の本とか、保育所保育指針の解説書とかわかりやすいものがありますよ。


保育総合研究会
CD-ROMブック 平成30年度施行 新要領・指針 サポートブック (PriPriブックス)
・Kindle版 ¥1650(電子書籍)
・単行本 ¥2200

何が言いたいかって、資質・能力、10の姿、5領域で子どもの姿を捉える癖をつける

資質・能力
幼児期までに育ってほしい10の姿
養護・教育(5領域)
色々な捉え方があるけど、それぞれが連動してる。
☆保育総合研究会
CD-ROMブック 平成30年度施行 新要領・指針 サポートブック (PriPriブックス)
この書籍の良いところは、その全てがどう連動しているのかが、一覧表になっててわかりやすい。

それを理解して、
子どもの姿がどこに当てはまるのかな…?
と考える思考の癖をつけていくこと。
そしたら、あまりしっかり見ていない部分も見えてくる。
それが、食事なのか、情緒面なのか、遊びなのか、理解のところなのか、運動面なのか。
見えていなかった部分を捉えるように気をつけてあげて、
出来る限り満遍なく記録をつけていく。
それが「子どもの姿を捉える」ことなのかなぁと、
私は思ってます。

〜が難しい、〜ができないで記録を終わらせない

ねらいを立てるためには、課題を見つけないといけない。だから、子どもが「まだ出来てないこと」に自然と目が向くことがある。それも大事。
もちろん、良い面に目を向けることもとっても大事。
じゃあ、出来ないことをどんな風に書くのよ〜ってところ。
例えを出した方が良さそうだから架空で書いてみますね。
・着替えを自分でやろうとする姿は、まだ見られない(出来ないこと)。保育士が「ここ、持ってみよう」と手を添えながら洋服を一緒に持ってみたり、途中まで手伝うとその後は自分で洋服を持って着ようとしている。

☆【保育士が「ここ、持ってみよう」と手を添えながら洋服を一緒に持ってみたり、途中まで手伝うとその後は自分で洋服を持って着ようとしている。】

ここ大事!
出来ないことを出来ないで終わらせないで、
「保育士がどう環境を作れば(人的、物的)出来るか(または出来そう、少しは出来るなど)」
を、なるべく書く。
全然わからないのであれば、自分なりに調べたり先輩に相談する癖をつける。

とっても大事なのでもう一度書きますね。
子どもの姿で、今難しいことや出来ないことをそのままにしないで、どう環境を作ると良いかを必ず書く癖をつける。

さて、子どもの姿をとらえたらねらいを立てよう!

やっと…やっとだよこいつ。
前置き長いし、なんなら2つの記事に分ければ良かったぐらいだわ。

さて、子どもを資質・能力や10の姿、5領域の視点で捉えたら、自然と課題が見えてくる。

ねらいを立てるポイントは、
「適切なズレ」
これに尽きる。
保育学生時代に、発達心理学でこの言葉出てきませんでしたかねー?

適切なズレとは、
今できる事のほんの少し上のレベルを目指すこと。

だから、「出来ない事」に視点を当ててねらいを立てる必要もない。できる事をもっとできるようにというねらいでも良い。
じゃあ何をねらいにするの?

月案の場合は
・その1ヶ月で達成できること
・その1ヶ月で一番大切にしたいこと
ですかね。
あまり具体的な活動はねらいには書かない。それは「内容」に書いていくから。
「内容」を総合的に見て、ねらいを立てる。

そこの言葉の選び方とかは、記入例とかを見て学べばいいんじゃないかなぁと思いますよ。

ねらいは基本的に2つか、多くて3つ。
・養護と教育の2つ
・資質・能力の3つ
という意味で、2つか3つ。
養護と教育なら、
・一つ目は情緒や生活に関わること
・二つ目が遊びに関すること
でねらいを立てます。

最後までもし読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます🥰

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#指導計画 #福祉#子ども#私の仕事#推薦図書

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