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副音声コンテンツと動画のリサイクル

今や消滅した総合格闘技団体DREAMの大会を当事者であった選手や関係者が解説付きの再編集でお届けする番組

「DREAMで逢えたら」

https://jp.rizinff.com/_ct/17364136


当時、同じく消滅したPRIDEの残り香を求めて夢中で追いかけていた僕からしたら、超絶面白いのは当然なんですが、ここで重要なのは面白さの理由だと思っていて、それは決して
「試合内容が懐かしい」とか
「あの頃は良かった補正」とか
ではありません。

面白さの肝はズバリ「解説そのもの」と「動画コンテンツの再利用」です。

①解説そのもの
これは準レギュラーと化しているおしゃべりキモ強野郎こと青木真也選手(https://twitter.com/a_ok_i?s=09)の力によるところも大きいのですが、闘った選手、あるいは関係者が語る事で、当時のファンが知り得なかった情報や今だから話せる裏話、その後の選手の行く末、今の格闘技界との対比などが上乗せされ、試合の魅力が増幅するのです。

因みに青木真也をビジネスサイドからサポートする株式会社GOの三浦崇宏さん(https://twitter.com/TAKAHIRO3IURA?s=09)当時のファン代表として加わる事があるのですが二人の悪ノリは必見です。



②動画コンテンツの再利用
今はYouTubeやTikTokなどの短尺動画全盛の時代です。長尺動画に比べて手軽に観れて再生回数も稼げる代わりに、性質上どうしても「使い捨て」になってしまうという側面があります。

短くともそれなりの手間暇かけてショートスパンで投稿し続けるという作業は、いわば「自転車操業」のようで、作った動画は繰り返し見る事に耐えられる代物では無いので長期的には「資産」にはなりにくいと思っています。

「質の高い」「長尺」の動画の瞬間最大風速はインパクト重視の短い動画には及ぼないものの、それと比べてアーカイブ価値は高いと言えます。

さて、「DREAMで逢えたら」の場合ですが言ってしまえば只の再放送です。もともと良質なコンテンツなのですが、ここに副音声のように当時の関係者の解説を入れる。たったこれだけで
何と言うことでしょう…

小さな手間で新たな付加価値を付ける。中古物件をちょこっとリノベして再販するようなものです。

という事で「副音声コンテンツ」はとても大きな可能性を秘めていると思います。例えば青木真也選手の言うように修斗のアーカイブでも同じことが出来るし、

https://twitter.com/a_ok_i/status/1320910480496418817?s=19

リアルタイムであっても格闘技は解説者次第で面白さに差が出ます。

コストはかからず過去の資産を有効活用出来るし、何より再現性が高いのでプロならだれでも真似できます。
例えばYouTuberとして活動している格闘家なら試合動画に合わせてしゃべるだけで簡易的なものは作れます。桜井マッハスタイルですね。https://youtu.be/oMITb0DEXVg

もちろん著作権の問題があるので動画はそのまま出せませんが、合法的に試合を視聴出来るリンクでも貼っておけば良いと思います。

という事で、これから良質な副音声コンテンツがジャブジャブ出てくる事を期待します。

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