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「具体と抽象」を読んで、ワイワイディスカッションしてみたよ #プロダクト筋トレ

TL;DR

「具体と抽象」という書籍を #プロダクト筋トレ の皆で読んで、内容についてあーだこーだ議論したのですが、このブログは私 @coosuke がこの書籍を読んで内容だったり個人的理解を整理するためのブログですよ。

「具体と抽象」とは

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一般男性の超個人的な雑感と称した、本書のまとめ

・具体と抽象は両方大事。どちらか一つだけでは機能しない
・具体と抽象を往復運動をする。具体的には
 観察→共通点を見つけて幹や本質を洗い出し→具体的なアクション→実践
 というサイクルが重要なのかもしれない
・具体と抽象は相対的な関係なので、時と場合に、
 あるいは対面している相手によって、求められる抽象度は
 変わってくることを認識しないといけない。
「自分は○○だから」というバイアスで判断してはいけない。

一緒にディスカッションに参加したとみへさんのブログがとてもわかり易かったので、ココでシェアしておきます…。

さてココから下は、書籍を読みながら私が超個人的な偏見で、内容を纏めてみました…。

ディスカッション

そして、#プロダクト筋トレ の皆様とディスカッションしました。
ディスカッションした内容は大きく分けると、

0. 皆で感想を語り合い
1. PM業務ではどのシーンでこの書籍の内容が転用できるか?
2. 抽象化思考をどうやってトレーニングするか?
3. 仕事のどんなところに応用が利くか

そんなことを議論してきました。細かい議論の内容を書きたかったけど、長くなるんで割愛。

というわけでココから先は本書の内容を、私が超個人的な偏見で纏めてみたメモ書きです。

はじめに 「わかりやすさの時代」にどう生きるか?

世の中は何ごとも「わかりやすい」方向に流れる。

「民主化」とは、「時間の経過とともに万人にわかりやすいもの」になる

それってつまり、イノベーター理論でいうところの「キャズム」を超える話ってことかしら?

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(出典:イノベーター理論)

序章 抽象化なくして生きられない

本書のテーマは「具体と抽象」というわけで、具体とは何か、抽象とは何か、というお話でした。

人間の思考活動は、具体と抽象の往復運動である。ということです。
著者による、具体と抽象の特徴をそれぞれ比較したのがこちら

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個人的には、以下の纏めが一番しっくり来たかもです。

・具体は一つ一つの個別自称に対応したもの
・抽象はそれらを共通の特徴でまとめて一般化したもの

第1章 数と言葉

第1章の結論は、割とシンプルで、

抽象:具体=1:N 
ただし、具体⇔抽象という関係は、相対的に連続して一体となって階層的に存在するもの

ということなんだと思います。

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第2章 デフォルメ

抽象化=特徴を抽出することで、枝葉を切り捨てて幹を見ること

どれが枝葉でどれが幹になるかは、目的によって異なるし、人が変われば見方も変わる。
そこで抽象化とはデフォルメ=特徴あるものを大げさに表現する代わりに、その他大勢の特徴は一切無視してしまう大胆さが必要。

第3章 精神世界と物理世界

物理的な動作や事象を、心の動きになぞらえる考え方

例)
(物を)投げる→(諦めて放棄するという意味で)投げる

第4章 法則とパターン認識

抽象化の最大のメリット=「一を聞いて十を知る」
           ↓↓
一つの事象における学びを他の場面でも適用することが可能になる

抽象化を言い換えると、
複数の事象の間に法則を見つける「パターン認識」の能力

第5章 関係性と構造

一つ一つの事象(=具体)を、まとめて「関係性」や「構造(二者以上の複雑な関係性のセット)」として扱うことで、これらの関係性を抽象化すること。
先の章で述べたパターン認識も、関係性の抽象化の一つだったり、「法則」も、ある事象と別の事象との関係性を示したもの。

関係性を表現するものとしての「図解」

一つ一つの図形の個性を極力排して、それらの相対的なつながりを表現すること。

第6章 往復運動

たとえ話の上手い人
=「具体⇔抽象の往復運動による翻訳」に長けている人

うまいたとえ話の条件

①たとえの対象が誰にでもわかりやすい身近で具体的なテーマになっている
②説明しようとしている対象と①で言及したテーマとの共通点が抽象化され「過不足なく表現されている」 

※②=抽象化の品質

つまり、「共通点と相違点」を適切に掴んでいることが抽象化、たとえ話の出来栄えを決定する。

第7章 相対的

「具体か抽象か」の尺度、何が具体で何が抽象か、は絶対的な尺度はなく、相対的なものである。

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抽象化の構造が階層的になっていることで、抽象化の威力が増す
→ 上位レイヤーが持っている性質を下位のレイヤーがそのまま引き継ぐ

第8章 本質

議論がかみ合わないのは重要な視点=「具体と抽象」が欠けているから

具体=目に見えるもの(こと)=表層的事象
抽象=目に見えないもの(こと)=本質

抽象度のレベルが合っていない状態で議論していることに両者が気づいていないために、噛み合わない議論が永遠に続くのである。

具体と抽象を切り分けることで、論点の相違が見えてくる。
「変えるべきこと」と「変えざるべきこと」の線引を抽象度に応じて切り分けることで、論点が明確になる。

では、「具体と抽象」をどう切り分けるか?
→ 製品・会社・社会がライフサイクルのどこにいるかによって、求められる議論の抽象度も変わってくる

・「不連続な変革期」においては、抽象度の高いレベルの議論
・「連続的な安定期」には逆に、具体性の高い議論

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表面的な事象から抽象度の高いメッセージを導き出す=「本質を捉える」

第9章 自由度

抽象は、「解釈の自由度が高い」

抽象は解釈の自由度が高いために、
・具体性を求める人には、「よくわからない」「丸投げ」と不快になる
・自由度を求める人には、「好きなようにやっていい」とやる気になる

第10章 価値観

おおよそ仕事は、「抽象から具体」への変換作業

上流の仕事から下流の仕事へ移行していくに伴い、仕事をスムーズに進めるために必要な観点が変わっていく。
上流は質が求められ、下流は量が求められ、質から量へ転換される。

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上流の仕事は、コンセプトや全体の構成を決める=質の重視
下流に進むにつれて具体化され、作業の増加=量の重視
→ 作業の増加に従って作業分担が可能になり、個別の専門分野に特化して深い知識を活用する能力が求められる

その仕事がどのようなフェーズでどのような価値観が求められるか。
場面ごとに判断することが大事。
自分が普段生きている世界の価値観で判断しようとするのは危険。

第11章 量と質

・複雑で分厚い本に活があるのが具体の世界
・シンプルに研ぎ澄まされた一枚の図に価値があるのが抽象の世界
「単純化」=「具体と抽象とのギャップの大きさ」を追求すること
対象が複雑であればあるほど良く、それをいかにシンプルにするか

第12章 二者択一と二項対立

二者択一・・・二つのうち一つを取ること
二項対立・・・相対する二つの概念を比較して考える手法

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二項対立の視点は「物事を考えるための方向性や視点」

第13章 ベクトル

哲学・理念・コンセプトといった抽象概念がもたらす効果
→具体レベルの事象に「統一感や方向性」を与え、ベクトルの役割を示す

ベクトルの利点=無駄がなくなる
無駄とは
・個別対応による整合性担保の難しさ
・一つ一つの意思決定にそれなりの責任者が対応せざるを得なくなる

抽象度の高い判断基準に合わせて、個別対応がずれていないかを判断すれば良くなるので、ブレが少なくなり、無駄がなくなるということなんだと思います。

・要するに自分たちはどうしたいのか
・最終的に何を実現したいか
を考え抜く抽象化能力が必要

やること(To Do)は、具体的(な作業)で目に見えやすい
あるべき姿(To Be)は、将来のある時点での状態

第14章 アナロジー

アナロジー=類推=抽象レベルのまね
異なる世界と世界のあいだに類似点を見つけて理解したり、新しいアイデアを発送したりするための思考法のこと

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第15章 階層

抽象化して話せる人=「要するに何なのか?」を纏めて話すことが出来る人
       ↓↓
・個別事象の間から「構造」を抽出し、何らかのメッセージを読み取ることが出来る人
・多くの情報を、場面場面での目的に応じて、幹と枝葉を見分け、四天を掴んで効率的に情報処理をする人。
・必要に応じて必要な領域について、具体レベルに降りていくことが出来る人

第16章 バイアス

一度固定化された抽象度の高い知識(ルール、法則、規則など)が固定観念となること
またそれに合わない現実は間違いで、これらのルールや法則に現実を合わせようとすること
意味のないランダムなものにもパターンや関係性を見つけようとすること

抽象度の高い情報と具体的な情報はリンクすべきなのに、具体的な情報しか受け取られず、具体レベルの数字が独り歩きしてしまうこと。

第17章 理想と現実

具体レベルと抽象レベルを階層化させることが理想。
やはり「具体と抽象の往復」が必要ということ。

さらに言えば、「計画と行動」における具体と抽象それぞれの特徴・長所・短所を知った上で、両者をうまく使い分け、使いこなすことが重要。

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第18章 マジックミラー

具体の世界と抽象の世界は、マジックミラーで隔てられているようなもの
→抽象の世界が見えている人には具体の世界は見えるが、具体レベルしか見えない人には抽象の世界は見えない。

第19章 一方通行

「具体⇔抽象」はマジックミラーであるだけではなく、一度登ったら簡単には下りられない。
状況と相手に応じて、ちょうどよい抽象度でコミュニケーションすることが重要。抽象度が高すぎても、具体的すぎても、相手によっては伝わらない。

第20章 共通と相違

抽象化して考えるためには、「抽象度の高い共通点はないか」を考えてみることが重要。
具体の世界しか見ていないと、抽象度の高い話をしても、自分の属しているコミュニティ(仕事・組織・業界)が特殊であると考えてしまいがちだが、この考えは抽象化して考えることを阻害する原因となる。

他人や他社の成功や失敗が本質的に何に起因しているのか、抽象度を上げた特性を探り当てる

「同じ」なのか「違う」のかを判定することで、「要するに何が大事なのか」を見て、本質レベルで共通点や相違点に目を向けることが必要

抽象化思考をうながすには
・多種多様な経験を通じて視野を広げる
 読書や映画など芸術鑑賞で擬似経験することも含まれる
・一見異なるものの共通点を探す

終章 抽象化だけでは生きにくい

重要なこと
「抽象化」と「具体化」はどちらか一つだけでは機能しない

福澤諭吉の言葉 「高尚な理は卑近の所にあり」

・まずは徹底的に現実を観察する
・実践の活動を通して世の中の具体を掴み
・それを頭の中で抽象化して思考の世界に持ち込む
・過去の経験や知識をつなぎ合わせて新しい知を生み出し
・再び実行可能なレベルにまで具体化する

→これが人間の知とその実践の根本的なメカニズム

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