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終わりの始まり#3

いよいよ「終わりの始まり」シリーズも3回目となった。
そもそも私の場合の「終わりの始まり」とは、会社員を辞めてフリーランスになると決めたときが「終わりの始まり」だったと思います。その時点からいわゆる「始まり」が始まったということですね。「終わり」の感覚は、下り坂をくだっている感覚というか、ここではもうわくわく感や成長は望めないとか・・・。感覚的にはこんな感じでしょうか。
皆さんも何かを始めるきっかけがあると思います。資格を取得するとか、新しいビジネスを始めるとか、自分の作品をネットで販売するとか。それらは何からの理由やトリガーがあって初めて実行されるものかなと。また「終わりの始まり」は突然来る場合もあれば、ゆるやかに来る場合もあると思いますが決してネガティブな感覚というわけではないと思います。なぜならわくわくするし新しい景色が見られるから。では「終わりの始まり」#3に移ります。

■場当たり的ではなく次の手も携えて挑む。

前回の「終わりの始まり#2」で記載した派遣先企業で決めていた3つのルールの中で①更新手続きである1年を3カ月毎に変更して3回目の更新時、こちらから更新に難色を示しました。当時業務に携わっていた人員は自身も含め約5名。決して業務量に対して人材は足りていなかったと思います。そんな中、契約更新に難色を示すとどうなるかはおおよそ想像がついていましたが、更新に難色を示すということはこちらにとってもリスクを含む行動だということは重々承知していました。

■ここぞという時に提案。

こちらが更新に難色を示したことに対して、派遣先企業も難色を示したのも事実です。派遣先企業を困らせる気持ちは毛頭なく自身の課題解決のための戦略としてとった言動です。そもそも派遣社員は派遣先企業の指示の中で業務を遂行するもの。つまり指揮命令系統が設定されていてはじめて機能する仕組みです。派遣の現場では上長が指示し業務を進行させ、その進捗状況など確認する業務は派遣先企業にとってはなかなか面倒なことです。自身の背景や派遣先企業の背景などを考えてこちらから派遣先企業に対して提案をしました。

そもそも私はフリーでデザインやディレクション業務をしています。
派遣会社経由ではなく直接お取り引きすることも可能ですが。
いかがでしょう?

この提案で派遣先企業の担当者は少し驚いた表情でしたが、もともと派遣先企業はデザインの案件などアウトソーシング(外部委託)もやっていたため、こちらからの提案に関して拒絶反応は感じられませんでした。アウトソーシングに関して慣れていたのかもしれませんね。数日後、派遣先企業と基本取引契約書の締結。

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■想像できているか。それがとても大事な事。

基本取引契約書締結によって状況は一変します。
そもそもフリーランスって個人事業主。2006年当時は現在よりも認知度も低く、社会的信用も低かったように思います。いちフリーランスと全国区の企業との契約書締結は社会的信用を得る根拠にもなったのも事実です。その契約書を持参し政府系金融機関からの融資もスムーズだったことを思いだします。また継続的な仕事も得ることができたと同時に継続的な売上確保もある程度見えるようになりました。
目的はフリーランスならではの課題解決(下記青丸)。その方法として派遣社員を経由(下記緑丸)して、基本取引契約書締結を最優先事項としていたことです。
最終目的を明確にしてそのための準備や行動が伴えばうまくいく。根拠はないけどなんとなくうまくいきそうな気がする、手順を間違えずにひとつひとつクリアすればうまくいく。まるで将棋のような感覚ですかね。うまくいきそうだという想像ができているかがとても重要だと思います。その想像を大事にしてください。

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■基本取引契約書締結から約2年後の2008年。リーマンブラザーズ破綻。

契約書締結後事業は順調に推移していた。過去の確定申告書を見ればよく分かる。起業は2006年7月。その2年後の2008年9月リーマンブラザーズ破綻。いわゆるリーマンショック。試練は続く。

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