見出し画像

マジェスティ250 2024#28 リアタイヤ・ベルト交換

グランドマジェスティでしたっけ?
いや普通のマジェスティだよ。
わかりました、部品探します。
オイル交換もいっしょに頼むわ。

と、やり取りがあったが、なんだよ「普通のマジェスティ」って?
そうか、「グランド」がつかないってことか。

型式でSG20J、モデル名で4D9
ちゃんと調べてみると、これは普通じゃない。
ドライブプーリーが電子制御で作動するので、ウエイトローラーがない。
ベルトを入れ換えた後、ドライブプーリーの位置を補正するためにコンピュータのセットが必要らしい。
以前に触らせてもらったときは、タイヤだけだったので気にしてなかった。
キャリパーピストンが独特なかっこうをしているのは、そのとき知ったが。
そのタイヤ交換だけでも、原付二種とくらべたら格段にめんどくさい。
けど、ヤマハのビッグスクーターはこんなもの、との感覚になってきたのか、見込んだ時間どおりで終了。

続いて問題のベルト交換といきましょう。
と、カバーを外しにかかるが、いちばん前側のボルトがフレームに近いので、ちょっと大変。
通常使用のソケットレンチでは外せない。
ためしに、最近買った1/4ソケットレンチをあてがってしてみたが、やはりムリ。

けっきょくメガネとギアレンチを使ったが、ふと気になって頭8mmのボルトを回す工具を数えてみたら、オープンスパナを含めて7種類も持っていた。
そりゃあ外せないボルトはなかなかないな。

カバーのボルトを外したところで、あらためて観察すると、ドライブフェイスの固定ナットがケースの外側にある。
うむむ、これは先に外すはよいが、この構造でちゃんとベルトが収められるのか?と疑いながら、カバーオープン。

なんだ、このキレイさ加減は。
掃除をする必然性がなく、エアコンプレッサーのタンクに貯まった空気の使い途に困るくらい。
たしかに、定期的にメンテナンスは依頼しているとは聞かされていたけど、いちいちカバーを開けてるのかな、そのショップは?
だとしたら、かなり親切なのか、よほど費用を投入しているか、だな。

事情はよくわからないが、ベルトを装着していきましょう。
と、ドリブンフェイスを開こうとするが、かなり重たい。
クラッチセンタースプリングが健全だと、こういうことが起きる。
これって専用工具があるのだろうか。
大きいクランプを使って、ベルトを押し込むことも試行したけど、なかなかに難航。
これくらいなら、ドライブフェイスを閉じられるかな?と、ドライブシャフトに差し込んだ。
この状態で、念押しのためにドリブンフェイスを広げようとしたら、案外軽く開いた。
そういうものか。

とはいえ、カバーをあてがうと、ベルトに触れることはできなくなる。
ただでさえ、いちばん前側のボルトは締めづらいのに、ドライブシャフトをカバー内側に収めないとならないし、クランクシャフトはカバーに飛び出させないとならない。
しかも、センサーのケーブルを挟みこんだりしてしまうので、カバーを閉じるだけで、かなり神経を使う。
なんとかカバーを閉じて、ドライブフェイスのナットを締め込むと、わずかにドライブフェイスが向こう側へ移動するのが見えた。
ふむ、そういうものか。

では、メーターを操作しましょう。
まずは、V-BELTのリセット。
ベルトの交換時期を知らせるために、今から走行距離を積算していくようになる。
そして、問題のドライブプーリーの位置リセット。
診断モードに切り替えて、コード78を表示させてリセットする。
エンジンの中で作動音がして、少しプーリーを回したようだった。
作動音が止まるとエンジンチェックランプが点灯し、正常セットの確認となる。
これが点滅表示になると、組み付け不良なわけで再度カバーオープンからやり直しになる。
運良く一発でできた、といったところか。

いったんイグニッションオフにして、エンジン始動を試みるが、なかなか、車体側が反応しないので少しアセった。

タイヤとベルトを替えただけなのに、やたらと緊張したな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?