見出し画像

スカイウェイブ250 2024#7 バッテリー装着

バッテリー端子を発掘してほしい。

そういう事案は初めてだな。
改めて調べてみた。

スカイウェイブ250はいくつかのタイプがあるけれど、バッテリーがフロントインナーカウルに収められているのは共通ではないかと思う。
これまでに3台くらいみているが、いずれも前のポケット奥に収まっていた覚えがある。

なんでも、年末年始に乗っていなくて、1月中旬に乗ろうとしたら、バッテリーがあがっていたので交換しようとした、らしい。
バッテリーを降ろすまではよかったが、新バッテリーを入れようとしたらなかなか入らず、バッテリーが定位置に収まったと思ったら、端子がないことに気づいた、とのこと。

なかなかの設計不良だな、と個人的には思う、どんな事情があるのかは知らないが。
と、ネット上で事例を探したが、バッテリー交換の事例はあっても、端子を失くした事例は見つからなかった。
しかも、バッテリー交換の事例では、こぞって「端子を落とすとめんどくさいですよ」と言っている。
だったら、その回復方法も示せ、と思うが、作業が地味すぎるのか、本当にめんどくさくて記録する気にならないのであろう。
とはいえ、手順的にはこうだろうなと予想し、特殊工具を携えて現場へ向かった。

実車を見ると、確かに端子がひとつない。
インナーカウルの中に落っことした、と言う。
残っている端子を触ってみると、こちらはしっかり固定されているようで、中に落ちるようなことはなさそうだ。

バッテリーに直接つながるケーブルは、他の配線に比べると太いので、落っことしたとしても、それほど遠くには移動しないはず。
クランクケースの中にピストンピンクリップを落っことしたのと比べると、難易度はだいぶ低い。
ケーブルは通常つなぐ形に変形はしているだろうから、引っ張り出すのに少し苦労するだろうけど、端子を見つけられるかどうかが作業のヤマである。
さいしょは、落っことしたクチのほうをライトで照らしてみたが、暗黒の闇が浮かびあがるだけで、端子は発見できない。
では、裏側から見ましょう。
端子の位置に自由度がある、ということは、それを探しあてるにも自由度があるであろう。

要は見つけやすい構造になっているはず。

と、カッコつけて言っているが、サービスマニュアルなどでインナーカウルの構造をあらかじめ確認しているので、プランBで考えてあった。
覗きこんで端子が見えなくても、バッテリ用の太いケーブルはすぐに見つかるであろうと見込んでいた。
運良く端子が見えたので、特殊工具を使って出口側へ押し戻し、引っ張り出してヤマは終了。

あとは新バッテリを所定の位置に収めて、端子を接続して完了となった。

バッテリーひとつ交換できないのかよ、とオーナーはしょげていたが、できそうなことにチャレンジするのはよいことだと思う。
たまたま上手くいかなかっただけです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?