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GB250 2023#37 路上整備

軽快に走っていたところ、ストンとエンジンが止まり、以後1年ほど放置しているとのこと。
エンジンが止まった時期に体調を崩し、ようやく回復したので、また乗り出すのだと言う。
動かないからには、その場でやってほしい、言われ、行ってみた定置場所はあまり日当たりがよくないようではあるけれど屋根はない。
そのわりにキレイな状態に見えるのは、おそらく直前に掃除したのであろう。
こういう場合は、掃除していないほうが手入れする箇所が判りやすくなったりもするので、掃除と整備は同時同人がよいと思う。

エンジンがストンしたときは、バッテリー不良を疑って交換したらしい。
けれども、再びセルモーターが回る気配がしなかったとのこと。

これはやっかいだぞ。

走行中にストンとエンジンが止まる場合は、ヒューズの確認を最優先でやって、切れていなければ、サイドスタンドセンサーとキルスイッチの経路を疑う。
いずれも問題がなければ、点火系を点検していくが、バッテリーや燃料系、キャブレタがまともに機能していない状態で点検を進めるのは不可能に近い。

ふむ、エンジン始動が最優先ではあるが、そう簡単にいくものか?

とりあえず、キャブレタ内のガソリンを抜こう。
ドレンをゆるめて流れ出てくるのを見届けて、ヒューズの点検をはじめる。
ヒューズは車体左側にヒューズボックスがあるのと、右側のスターターリレーについている。
ヒューズボックス内に水滴があるけど、よいのかこれで?
どれも切れてはいないけれど、サビが浮いているものがあるので、掃除して戻した。
ちょっと怪しい。
スターターリレーについているヒューズは、セルモーターを回すときにしか通電しないよな?
これはサビの具合が激しいが、エンストの原因にはならないはず。
無関係だろうとは思うけれど、発見してしまったからにはキレイにして戻してやろう。

と、やっていては日が暮れる。
なにしろ、1年放置車だから、見ればみるほど気になるところが現れる。メッキのミラーや、エキパイなどサビ落としをやりたくなって仕方がない。

気分直しにキャブレタのドレンスクリューを抜き取って、クリーナーを吹き込み、元に戻した。
浸透するのを待つ間、エアクリーナボックスを開けてみる。
思ったよりは汚れていない。

さて、エンジンは始動できるのか?と、スターターボタンを押すと、意外にもあっさりかかった。
が、ちょっとスロットルを開けるとストールする。

まー、そんなもんだろうな。
少し走らせたら、メインジェットがヌけないもんかね、と期待を込めて10分ばかり走ってところでスロットルの反応がよくなってきた。
うむ、キャブレタを降ろすのは、少し様子を見てから考えよう。

さて、ここがスタート地点とみてよいが、ストンと落ちる原因はなんだろう?
あっさり始動できてしまったので逆に困ったな。
再現するまで待ってみるかな。

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