見出し画像

TW200 2024#2 いろいろ修理

1月にしては暖かい日だったな。

キムタク仕様のTW、一時期はやったな。
いつ頃かは忘れたが、今でもそれが欲しいと願う人がいるようだ。

で、TW200を買ったんだけど、まず動かなくなったので乗れるようにしてもらい、その上でキムタク仕様に近づけたい、と言う。

なんでも、バッテリーを載せたらエンジンが始動しなくなり、動かさなくなったせいかスロットルが固まり、気がつくと右のウインカーが点かないらしい。

まずバッテリー周辺からみてみましょう。
十中八九ヒューズ切れだろうけど、動かしていなかったのなら充電したほうがよいからね。
と、シートを外してみると、なんとプラス・マイナスが逆に接続されている。
ほう、こういう整備レベルなんですね、と内心思いながら、バッテリーケーブルの配線は赤がプラス、黒がマイナスで、装着はブラスが先の手順を守ってください、とだけ言った。
取り出したバッテリーを充電している間に、ヒューズを点検すると、切れている。
そりゃそうだろうな。

さすがにメイン電源の端子が空席のままだとエンジン始動はムリなので、右ウインカーの点検にとりかかる。
サーキットテスターを取り出すまでもなく、後ろの配線がむき出しになっている箇所が見つかり、聞いてみると前側は点いていたと言う。
切れてるものはつなげばいい。
ステーがアースのタイプなので、これで点かなければアースの接点を磨くとしよう。

ちょうど、バッテリーの急速充電が終わった。
思っていたより早かったな。
載せた直後から使えていなかったはずなので当然か。

では、ちゃんとバッテリーを接続して始動してみましょう。
けど、この黒い線は細いけどいいのかね?
と、セルスタートボタンを押すと、プスンという前に煙があがり、反応がなくなった。
なるほどねぇ、と納得する横で、ダメなの?と不安顔なので説明した。
アース線をなにか工作していますよね、この線が細すぎるので焼けちゃうんですよ。
オーナーはもともとミニタイプのものが載っていた、と言っていたがバッテリーレス改造のコンデンサーがつないであったのであろう。
メーンハーネスのアース線を短く切った先に細い線がつないであり、アース線をバッテリーにつなぐには長さが足りない。
後で本格的に考え直すとして、細い線を増やしてつないでエンジン始動。
スロットルを開けていないとストールすることがわかった。

じつは、このキャブレタ、インテークがむき出しになっている。
この状態でどのくらい乗っているんですか?と訊ねると、はっきりしないが500kmくらいは乗っているようだ。
ダメだこりゃ。
インテークからキャブレタークリーナやらパーツクリーナーを吹き込んでも、スローが抜けない。
覚悟して、掃除のために車体から降ろした。
キャブレタは降ろさないことを願っていたんだけどな。
開けてみると、中はそこそこキレイだけどスロージェットは先行きが見えなかったので、念入りにエアを通して掃除は終了。
エアスクリューは4回転も開けてあったので、ウソだろ?と2と1/2回転戻しにしておいた。
単気筒なので着脱はむつかしくないと思って始めた作業だけれど、ケーブルフォルダがフレームに干渉するのと、用意したパワーフィルターがサスペンションに当たるのでなかなかに難航。
本物のキムタク仕様車は、エアインテークをどう処理しているのか調べたくなってきた。

ハンドル側は、スロットルフォルダを固定させると、スロットルコーンも固定されてしまうようだった。
ふーむ、ハンドルが少し細いのか。
スロットルフォルダはノーマルパーツのようなので、ハンドルが当たる箇所にスペーサーを入れよう。
こういう小ワザはオーナーが自分でやったほうが良いんだけどな。

バッテリーの端子を付け直すのと、右後ろウインカーレンズのネジが脱落したままだけど、これで走らせることは可能になった。

あのぉ言ってなかったんだけど、シートを白に替えられる?

まだ乗らないのか。
つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?