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HSC思い出「大きな古時計」は歌えない

先日、HSPについて書いていて…ふと、HSCの頃の記憶が蘇った。
※HSPーHighly sensitive person
※HSCーHighly sensitive child

子供の頃、感受性が強く敏感だった記憶。1日1日が大変だった…^^

朝、幼稚園に登園したら…だったのか 遊んで園庭から戻ったときだったのか…教室に入ると黒板にその日に習う歌の歌詞が書かれていた。
「おじいさんの古時計」

歌詞をじっと黙読して思った…。「こんなに哀しい歌は歌えない」。
切実にそんな風に思っている子供が教室にいると先生は知らないし、
なんなら「今日はこの歌を歌います♪」と前向きなご様子…w
(そりゃそうだ!)

哀しみでいっぱいになった自分のキモチに折りあいをつける方法を子供ながらに考えて…歌の練習が始まる前のタイミングで、先生に近づき伝えた。
「1,2番は歌うけど、3番は哀しすぎるから歌えない」と。
(今、思うとなかなか交渉上手^^)
この申し出に 先生は「ならば…3番は聴いていて^^」と言ってくれたのだけど…歌うのもつらいけど、聴くのもつらいのだw 
この歌の機微も感じていない子供は声を張り上げて歌う…のだから、
あぁ…つらすぎる。黒板が涙で滲んだ映像まで覚えている。

今、読むと、この歌、そんなに思い詰めるほど哀しい歌ではない。
「長年の友を失う古時計の気持ち」と、「長年の友を残していくおじいさんの気持ち」に深くシンクロして、絶望に似た気持ちになったのだけれど…幸せだった時間にフォーカスしたら何も絶望することでもない。
「ふたりはこんなに長く分かり合って、ずっと一緒にいられたのだもの。幸せだったよ。」←←これを的確なタイミングで伝わる言葉で伝えられる大人って案外少なかった気がする。いちいち、あちこちで感情移入したり、思い詰めたり、心休まる暇がなかったけれど、歳を追うごとに自分でキモチは健やかにしていけるようになった気がする✨これも、もはや笑い話^^

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おじいさんの古時計
1.
おおきなのっぽの古時計
おじいさんの時計
百年 いつも動いていた
ご自慢の時計さ
おじいさんの 生れた朝に
買ってきた時計さ
いまは もう動かない その時計
百年 休まずに
チク タク チク タク
おじいさんと いっしょに
チク タク チク タク
いまは もう動かない その時計

2.
何でも知ってる 古時計
おじいさんの 時計
きれいな花嫁やってきた
その日も動いてた
うれしいことも 悲しいことも
みな知ってる 時計さ
いまは もう動かない その時計
百年 休まずに
チク タク チク タク
おじいさんと いっしょに
チク タク チク タク
いまは もう動かない その時計

3.
真夜中に ベルがなった
おじいさんの 時計
お別れのときがきたのを
みなにおしえたのさ
天国へのぼる おじいさん
時計とも お別れ
いまは もう動かない その時計
百年 休まずに
チク タク チク タク
おじいさんと いっしょに
チク タク チク タク
いまは もう動かない その時計

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