お別れ(オーダー*骨壺入れ)

生きていると色んな別れがあるけれど…共に暮らした動物とのお別れの寂しさは果てしない。

私も過去に「この哀しみに終わりがあるのか…誰か教えてほしい」と切実に想った経験あり。

そして、仕事柄…うさぎさんとのお別れの連絡を受けることも多い。

うさぎという生き物は声を持たないけれど、感性の生き物で静かなコミュニケーションが得意。姿が見えなくなったとき、その存在感の大きさを思い知らされる。

亡くなった子をモデルに作ることも多い。
生きた証としてオーダーしてくださる飼い主さんのお気持ちが天まで届きますように…という想いで制作する。

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事柄が事柄だけに、飼い主さんはご自分の想いを言うのが憚られると遠慮されることもあるようだけど、飼い主さんの想いを大切にすることだけ考えたいと思っているので遠慮がちに伝えられる言葉に頷くだけ。

うさぎ制作だけでなく、たまにあるのが骨壺入れのオーダー。ここ最近のペット葬儀の動向に詳しくないのだけど、火葬してくれる業者が入れてくれる骨壺入れがまぁまぁうさぎさんに似合わないことが多かったりする。

私もそうなのだけど、納骨せず骨壺を部屋に置いておく方も多いので、違和感のないものを作ってあげたいという想いから作っている。

久しぶりにオーダーを受け、作ったのはこちら。

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紫色のうさぎ柄の布がご希望とのことで作ってみたら、なかなか骨壺入れっぽい雰囲気になった。もっとそれっぽくないのをご希望の方もいらっしゃるのだけど…✨

これは私が最初に暮らしたうさぎの「けだまちゃん」の骨壺入れ。
10年以上前に作ったもの。寂しさのピークに手を動かすことでキモチを紛らわせようとして作った。刺繍も下手だけど、キモチなので…^^

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お別れで哀しみの中にいる飼い主さんに必ずお伝えするのは…
「哀しみは消えないけれど、いつか心にそっとその気持ちを持てるようになります」ということ。今、哀しみの中にいる方にもそんな日が訪れますように。



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