見出し画像

第2回THE NEW COOL NOTER賞~12/30講評(洋介さん)

第2回THE NEW COOL NOTER賞へご参加いただいている皆様。
本日までに応募された作品のうち、審査委員長の洋介さんに講評をいただいた作品について、掲載させていただきます。

洋介さん講評文

筆者の北川純子さんは小劇場の舞台に立つ女優だ。
小学生の頃に難病である全身性エリテマトーデスを
発症して現在まで薬を服用して生きてきたと言う。
明るい純子さんは楽天家の資質が幸いして
現在はかなり元気に回復しているようだ。

私ごとで恐縮だが自分も難病経験者だ。
人には言えないことや伝えにくいこと
未来への恐れ、多々あったと思う。

しかし純子さんは難病を既に自らの
大切な構成要素として心に受け入れている。
これは精神のあり方としては重要なことだ。
起きたことを受容して糧としているからだ。

受容された苦しみや悲しみは
必ず精神の中で昇華して
新たな俯瞰する眼を生み出し心を大きくする。

発症時の様子が綴られるが
小学生の女の子には過酷なことだったろう。

大きな病院に向かう車中で思った
「帰ったらアイスが食べたい」
小さな切実な思いは叶うことなく入院となる。

症状が落ち着いてから配膳された
「おかゆ」の美味しさ
あたたかさ有り難さと心に感じた食べられる喜び。
食べることを好きになった始まり。
心の力が身体の症状を克服した瞬間。
生きることの原点を女の子は見つけたのだ。

食べるためには
先に食べられる身体がなくてはならない。
これは当たり前のことではない。
子供の純真な心は感知する。
食べられることの喜び、
食べられる身体の有り難さ。

小さな女の子の気づきは
生命への感謝へと繋がれる。
自分の持っている命は当たり前なんかじゃない。

多くの経験から命は当たり前ではないこと。
いのちは当然在るものではないこと
命が在るということは
人智を超えた奇跡なんだと確信するに至る。

純子さんは話す。
自分の経験や元気に生きている姿、
その姿を見ることで元気になったり
勇気を持ったりする人たちが必ずいる。
自分が生きていることで喜んでくれる人がいる。
人は喜ばれるために生まれてきた。

これは二千五百年前にお釈迦様が
見つけた真理の中にある随喜功徳
喜びを喜び徳を積むこと。

人生の劇場に立ち続ける純子さんは
鋭敏な感性と経験に裏打ちされた
確信から功徳を自らのものとした。
縁によって起きてくることを人生の舞台で楽しむ。

。。。

素敵なエッセイをありがとうございます。
今日もトイレ掃除をされていますか。
トイレ掃除をしていると
心も磨かれて美しくなります。
いいこともたくさん起きてきます。

本当にありがとうございます。

=============================

第2回THE NEW COOL NOTER賞への、みなさまのエントリーをこころからお待ちしております。

■募集期間  ―― 令和2年12月1日~令和3年1月15日まで
■応募方法

#第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 」のハッシュタグをつけてください。
特定の部門へのエントリを希望する場合は、さらに「 #第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 ○○部門」を付けてくだされば、各審査委員が拝見します(必須ではありません)。
※希望する場合は複数の部門への応募が可能です。

また、お一人様何作品応募いただいても構いませんが、授賞対象は1作品までとさせていただきます。
なお、過去作品でも応募可能です。その場合も、同様にハッシュタグをつけていただけるだけでエントリとなります。

よろしくお願いいたします。

参加者同士の交流の場所を設けてございます。
お気軽にご参加ください。

*なお講評は分担制にしているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

=============================


画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?