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【コラム】結構好きです。アンクレット

アンクレット、って結構好きなんです。

私がアンクレットを付け始めたのは大学生の時からだが、高校生の時にアンクレットの「初体験」。テレビの古い映画でアンクレットをつけた女優を見た私は、その後すぐに500円くらいのアンクレットを原宿で見つけ、そっとつけていた。ある日母親に怒られつけるのをやめざるを得なかった。(当時、アンクレットはあまりいいイメージはなかった。)

大学に入り、当時雑誌に連載されていた山田詠美さんの小説に登場する魅力的な女の子がアンクレットをつけていて、官能的かつ魅力的に感じ、再び私の中にアンクレット熱があがる。私の身体の一部といっても過言ではないくらい、それからはずっとアンクレットをつけるようになった。(特に高校生の登場人物が、靴下の下にそっと鎖のついたものを隠している、という文章にチラリズム、というべきか、そんなスリリングさを感じており、山田詠美さんの表現力に感動していた)。

次に再度アンクレットを意識したのは、「キャンティ物語」を読んだ時。感銘を受けたキャンティの川添夫人が、アンクレットをつけていた写真を見たとき。70年代でアンクレットをつけているなんて、なんともセクシー、そして粋な方だと思った。その頃の私はすでに社会人で、本当に細くて目立たないようなアンクレットをつけていたが、時々訪問先で、ちらっと足元に目を向けられることが多かった。

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アンクレットの概念が壊された90年代のアジア

90年代にアジアに移住した頃ー私の足には金の鎖:アンクレットがあり、その足で移住したのだがー移住した途端、アンクレットに関するロマンが、一気に「吹っ飛んだ」。というのもシンガポール、マレーシアではインド人が1つの民族として存在するが、アンクレットをつけている女性が多い。しかも小さな赤ちゃんまでつけている。そのアンクレットときたら、いくつものじゃらじゃら鈴がついたものや、チャームがついたものが多かった。ジュエリーショップ(貴金属店というべきか)に行くと、インド人だけではない、中華系の人向けのデザインまで販売されており、”財”とかかかれたコインがついているようなアンクレットのデザインなどが高価な値段で販売されている。「いかがですか?Miss 」と言われたときは、ショックだった。「アンクレットってそういう存在なの?」と驚愕した覚えがある。

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今は夏と言えば「アンクレット」

さて、そのアンクレット。2000年代になると、ファッションの一部としても普通に入り込むようになった。インディアファッションに影響を受けたデザインや、アンクレットが一般化している欧米から入ってきたデザインなど、多くのサイトで様々なデザインが販売されるようになり、特に「夏のアクセサリー」となっている。アジアでは、普通に女の子たちがオフィスにも平気でつけてきている。

今では私も普通に「ビーチで、こんなデザインをつけようかな?」と、それらのデザインを色々見ていたりする。アンクレットを目的別や季節ごとに選べるようになり楽しい。

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足元がきれいに見えるアンクレット

そんなアンクレット、シーズンや目的別なアンクレットは選びやすいが、お気に入りのものは、きちんと持っておきたい。

シルバー:アンクレットは、シルバー、ゴールドでイメージが大きく違ってくる。どんなに細いチェーンでもゴールドのアンクレットは、かなり輝度が高い。そこで、初めてアンクレットを付ける人におすすめなのはシルバー。シルバーだと抵抗が少ないと思う。

ゴールド:ちょっとゴージャスなイメージを出したい場合は、ゴールド。そしてチェーンが若干太目のものをおすすめする。私はゴールドを付けるときは、細めのものを使用していた。私は身長が低いので、若干とはいえども、太目のチェーンだとバランスが取れないからだ。

クリスタル:クリスタルがついているものーチェーンに1点だけクリスタルがついているタイプは、白いシャツと黒のタイトスカートといったシンプルな服装の時につけると、清楚なのに、少しドキッとさせられる雰囲気を出すことができる。

二連もの:個人的にセクシーだと思うのは二連もの。緩やかなシルクの上下に、足の甲がきれいに見えるミュールと合わせて女性らしさを感じながらつけたい。二連ものは誰が付けても足首がセクシーに見えるようになっていると思う。

チャームがついたもの:小さいチャームがついたものは(個人的にはあまりつけないのだが)、素足にスニーカーやビーサン(こちらは年中夏の為)を履いた時につける。少しでもヒールがある場合、私はチャームのついたものは避けるようにしている。私の中でヒール=セクシーという基準なので、チャームがあると、少しその基準を邪魔されてしまうように感じるのだ。

パールもの:パールのアンクレットは、ちょっとしたディナー時につけたりする。パールはなるべく小さめのものでできたアンクレットを選ぶと、エレガントさが増した足元になる。

カラフルなビーズなど遊びゴコロ一杯のもの:私はこの手のものは、滅多につけないのだが、本当に稀につける場合がある。その時はSento-sa Island(セントーサ島)で行われたビーチパーティの時、ジーンズのショートパンツに、ビーサンのスタイルでつけたことがある。足元が地面に限りなく近い時にこのようなアンクレットをつけると可愛く見えると思う。

アンクレットを付けるときの注意点

アンクレットを付けるときは、いつも以上に「かかと」や「足の甲」のお手入れに注意。アンクレットは、足元に焦点を集めるアクセサリーなので、当然、いつも以上に足元に目がいくもの。その時にかかと、足首、そして足の甲がきれいでないと、アンクレットの魅力は半減する。

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40代以降のアンクレット

さて、そうやって20年以上もつけてきたアンクレットだが、今年の初めに怪我をしてからアンクレットを外すことになった。そして年齢的に無理があるようにも感じているので、怪我が治っても未だにつけていない。

自分の一部がなくなってしまった気がする。

40代以降もアンクレットを付けていたい気持ちがある。カフェなどで脚を組んだ時に、少しだけチェーンのゆるさが足元に見える、あのセクシーさ、40代以降も楽しめるだろうか。

その為に、40代以降も楽しめるアンクレット探しをしている毎日である。



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