がんばれヤンヤン!
帰宅ルートにある聾学校。
地域のリトルリーグ・チームがグラウンドを借りて練習している。
・・・「ヤンヤン」・・・
・・・「もっと上手くなりたい」・・・
二本ほど、勇ましくも大きなのぼりを立てているけれど、チーム名「ヤンヤン」その名前がかわいらしい。
今年こそは一勝しようと、子供たちが一生懸命に練習している姿を見ているのは気持ちがいい。
疲れたこころを癒してくれる。
熱血青年監督(なかなかカッコイイ)が、声を張り上げている。
そんな中ちょっと離れた所では、二軍?の年少ボウヤ達がしゃがんで、地面に棒っきれで絵を描いたりして遊んでいる。
ダボダボの真っ白なユニフォームに身を包み、キャッキャしながら遊んでいると、たまに監督が振り返って檄を飛ばす。
「コラーっ、そこー。何やってんだー!」
ビクンっ。
として立上がるけれど、ちょっとするとまたダラける。
練習をよそに、4、5人並んでフェンスに両手をダラリ片足まで掛けて、夕焼けなんか見ている。
「キレイだね~」
なんて。
とてもほほ笑ましい。
私たちにもあんな時代があった。
私たちが失ったものは何なのか、しばし車を止めていつも思う。
そして、こころの中で声援を送って家路につく。
「ガンバレよ」
いま君たちが感じていることを、大事に持ち続けて欲しい。
と。
※※※
(これは、2005年7月にmixiに投稿した日記です。実は、この中に当時11歳で、現在阪神タイガースで活躍中の木浪聖也選手がいることに気づき、改めてアップしました。「がんばれー!」あの頃の私の声援が届いたと思うと、とても嬉しい気持です。独り合点ですが……。
いや、何気ない日々の一瞬に宿る「美しさ」を忘れない人間でいてほしいものだなと、自戒も込めて)
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