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吸血鬼映画の現代アレンジ「フライトナイト」は、あの頃斬新だったんだよね。でも…もはや36年前か!

ひっさびさに「フライトナイト」。85年の夏のヒット作だ。日本では同年11月に公開された。もちろん劇場にかけつけたけど、あまりヒットしなかった。まぁ著名スターが出てないからしょうがないんだけどね。
この頃の映画はなんだかんだでみんな好きだw。
郊外の住宅地に住む高校生チャーリー。お母さんと二人暮らしで可愛い彼女エイミーもいる。彼の趣味はテレビの怪奇番組を見ることだったが、ある晩隣の家に二人の男が棺桶を搬入しているのを見てしまう。その後、娼婦の失踪など不可解な事象が連発、チャーリーは隣人が吸血鬼ではないか、と疑うようになる。
定番吸血鬼ものの設定やルールを80年代の若者風俗(やや軽薄)に置き換えることで、怖いというよりはそこそこ笑えるコメディとなった。僕が魅力を感じたのは、何よりもリチャード・エドランドの視覚効果やスティーブ・ジョンソンのクリーチャーエフェクトなど、技術的にはピークだった“SFX”。この頃はデジタルへの過渡期といっていい。やっぱこのくらいの味わいがいいんだよな。フォトリアルなフルCGはやっぱし味気ないや。
最後まで観ていて思い出したんだけど、主題歌「Fright Night」はJ・ガイルズ・バンド。活動停止前の仕事で手抜きと言うか、ベタベタでダサい曲だった。劇伴のブラッド・フィーデルも「ターミネーター」一発屋であることが露呈してしまった。

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