見出し画像

福田純×都築道夫×宝田明の「100発100中」は、あと10本くらい作ってくれてもよかったのに。

豪華に「100発100中」夢の二本立て。
DVD画質はなかなかしんどいクオリティですが、おそらくこれ以上のレストアは順番的にまだ期待できないのでしょうがないよね。
それにしても福田純×都築道夫×宝田明=もうサイコー!の方程式ですわ。

「100発100中」は1965年公開。007みたいな漫画スパイモノくらい自分でやっちゃおうぜ、なノリで謎の男アンドリュー星野が、拳銃密輸組織と丁々発止の大立ち回りをする。まぁ平和な時代のアクションコメディだ。有島一郎、平田昭彦らと東宝の顔が立ち並ぶ中、セクシー担当の浜美枝がこれまた最高の役どころ。終盤ビキニ水着でのアクションシーンは、涙が出てしまった。こういう映画は今は作れないですね。ネットで私刑される。
脚本は都築先生と岡本喜八。軽妙洒脱、ばかっちょよくてキザなやり取りにほほが緩みっぱなしだ。

続編「100発100中 黄金の眼」は68年に公開。監督は同じく福田純。脚本は都築先生に加え小川英も参加している。
ベイルートの街角で、少女から父親の仇討ちを依頼されたアンドリューが、莫大な価値をもつ金貨をめぐって犯罪組織と戦う。ヒロインは前田美波里と沢和美。沢のぺったんこぶりがすごいです。アイディアはいいけど仕上がりがへなちょこなアクションの連続が、ほんとに気持ちいいわな。

もう10本くらい作ってくれててもよかった。ね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?