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日活映画「野球狂の詩」で木之内みどりにシビれろ。本当にかわいいんだから。

上海映画好きオヤジ会で、話題が出ていた日活映画「野球狂の詩」をDVDで。77年3月公開で併映は「花の応援団」の3作目だ。
77年にはもう日活番組の一般映画はほとんどなくなっていて、社名もひらがな「にっかつ」になる少し前の時期だ。でも前年に「嗚呼!!花の応援団」が大ヒットし、マンガ実写化はイケる!とアクセル踏まれ、「野球狂の詩」で球界のアイドル水原勇気を主役にするなんてぇ企画は全然アリだったわけです。ただ、この布陣でよかったのかは、今ではもうわかんないやw。
製作・樋口弘美、企画・佐々木志郎、監督・加藤彰、脚本・大工原正泰と熊谷禄朗、撮影・前田米造、音楽・高田信って、当たり前だけどロマンポルノ畑のスタッフですよ。その大人の世界の中に、アイドル木之内みどりが放り込まれる。アイドル映画としてはドッキリお色気サービスシーンとなる着替え(下着姿)、入浴、先輩の背中洗いと、そのまま濡れ場になだれ込んでも誰も文句言えないような艶めかしさが、今ではたまらないですね。
小池朝雄(にょほーの岩田鉄五郎)、谷啓、高岡健二、桑山正一、丹古母鬼馬二ら、懐かしいキャストに加え、ホークス時代の野村克也が普通に芝居してる。

そして何より水原勇気=木之内みどりの超絶アイドルぷりだ。芝居はラディッシュだし、投球フォームはすさまじいし、歌は下手だし(今回は関係ないけど)、なのに言葉にできない圧倒的なチャームを発しているのはなんだろうね。痩せすぎだったので、昔はそんなに好きじゃなかったんだけど、今回惚れ直してしまった(今も配信で「あした悪魔になあれ」を聴いてるなう)。今は竹中直人夫人ですからね…。

この年77年は、前年に「花の応援団」が大ヒットしたことから、わんさか漫画映画が製作公開された。この辺のしたたかな商売感覚が邦画界のいいところだ。今の実写化量産とは仕組みが違うもんな。原作出版社が出資なんかしてこないもんな。
「野球狂の詩」の翌月には東映であの「ドカベン」(鈴木則文素晴らしいなぁ)が、他にも「空手バカ一代」、「俺の空」、「ドーベルマン刑事」、「サーキットの狼」、せんだみつおの「こち亀」など、百花繚乱である。「ブラックジャック」を大林宜彦がアレした「瞳の中の訪問者」もこの年だw。
とりあえず水原のドリームボールに酔いしれましょう。

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