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映画「カプリコン1」を久々に観て、やっぱりこの手の映画はアメリカがやると強いな、と実感する。

日本人気の高い「カプリコン1」は77年12月に正月映画として公開された。これは海外に先駆けた先行公開で、いわゆる129分の“日本公開”バージョン。だが、北米を含むほとんどの国では123分編集版だったため、パッケージや配信ではこちらがスタンダードとなっている。なので、129分版は幻となっていた。2年前にこれが発掘されブルーレイ販売された。一応買ったけど開けてなかったw。
赴任先に持ってこれなかったんだけど、どうしても観たくなってやむなくU-NEXT配信(つまり123分版)を観る。
ジェリー・ゴールドスミスのメインタイトル曲は、当時FMの映画音楽番組(そういうのがあったんだよ)で何度もオンエアされてるし、日本のテレビバラエティでもしょっちゅう使われるよね。聞けばわかるやつ。

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人類初の火星有人探査ロケットの打ち上げが、フェイクでしたという大ぼら話なんだけど、「政府の都合」と「蓋の閉め方」が抜群にエンターテインメントで、観ている間はとにかく面白い。でも、結局未だに実現していないのを思うと、実はこの映画は本当のことを描いてしまったのかも…なんて陰謀好きはロマンを抱く。カーチェイスやヘリコプター攻撃などの見せ場のバランスとボリュームが素晴らしく、こういうものを作るアメリカって、本当に優秀だな、と拍手を惜しまない。

監督ピーター・ハイアムズ。まだ30代だ。このあとも「アウトランド」「密殺集団」「シカゴ・コネクション」「プレシディオの男たち」などの一ひねりあるアクション・スリラーを作った。また、キューブリックが手掛けなかった「2010年」に挑んだ勇気は忘れない。まだご存命だ。

「カプリコン1」はハイアムズのキャリアの中でも特に愛されている1本だろう。出演はジェームズ・ブローリン(サノスのお父さん)、サム・ウォーターストーン、ブレンダ・バッカロ、O・J・シンプソン、ハル・ホルブロック、カレン・ブラック、テリー・サバラス、そしてエリオット・グールドという豪華布陣。ああ、もうたまらないな70年代。

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